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テーマ:ニュース(99693)
カテゴリ:格差社会
週刊新潮にでていたこの言葉…なんと財界の某偉い人の言葉である。
アフリカでは多くの人が生存ぎりぎりの生活をしており、だからこそ万単位の餓死者がでている。それを持ち出して、「格差」といってもアフリカよりはマシなんていわれてもねえ。 こういう人にかかれば、生活保護を受けられずに餓死する人がでても、それが万単位でないからアフリカよりはマシだなんていうのだろうか。 記事を読むと、この人は「改革のスピードが減速している」と憂え、消費税の値上げなども主張している。 豆腐や納豆、ちくわなどの食料品や灯油が値上がりしている中で、消費税も上がったら、生活できない人が続出するだろう。それでも「アフリカよりもマシだから我慢しろ」となるのだろうか。 こうした感覚の人が国家の中枢にいてそれなりの発言力をもっているのってなにやら怖い気もする。 ※ この人に限らない。 アフリカのような地球上の最貧地域を持ち出してこれと比較し、格差だの貧困だのといっても「日本人は本当の貧困を知らない」みたいな主張は某有名作家も行っている。 この田園調布在住の美人作家は世界のあちこちにでかけ、その流麗な筆で描かれる貧しい国々の描写には胸うたれるものが多い。 たしかに地球上には水、食料といった生活に必要な最低限のものすら確保できていないところも多いし、それどころか戦火が止まず明日の生命すら保証されないような地域もある。 それに比べれば日本のホームレスは安全だし、コンビニから賞味期限切れの弁当をもらうこともできる。 ましてやネットカフェなどは快適そのものではないかということだっていえそうだ。 じゃあ、だからといって日本の貧困をそのままにしていいかといえばそれはまた別の問題である。 先進国の中で比べれば、日本の最低賃金は低い。そしてOECD諸国の中でも、日本は米国と並んで貧困層の比率の高い国に分類されている。 最近とみにいわれるようになったアフリカまで持ち出しての「日本の貧困などはたいしたことはない」式の主張。なんかこれって地球規模での「上見て暮らすな下見て暮らせ」に思えてならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月11日 07時25分28秒
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