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2008年07月22日
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カテゴリ:格差社会
こんな話を聞いたことがある。
求人案内でただ「女性求む」と書くよりも「女性(美人に限る)求む」と書いたほうが応募者が殺到するのだという。
真偽のほどはともかくとしても、客観的な美人の比率よりも、自分は美人だと主観的に思っている自称美人の方が多いということなのだろうか。
よく差別語や問題発言が話題になるが、不思議にこの女性の容姿の優劣をギャグにした発言は問題視されない。
ある数学教師が生徒に集合論を説明する際、「デブはみなブスだが、ブスはデブとは限らない」という表現を使ったという。集合と補集合の関連を説明したわけだが、これを聞いた肥満気味の女生徒が母親に泣いて訴え、それを母親が教育委員会やマスコミに訴えて物議をかもしたという話もきかない。
つまり、多くの、というかほとんどの女性にとっては、「ブス」という言葉はあくまでも他人事なのであろう。

この「美人」というのと「実力」、「能力」というのはどこか似ている。
「能力に応じて処遇する」とか「実力主義」とか言えば、多くの人が無条件でよいものと思ってしまう。生まれや環境による差なら問題だが、実力や能力による差はあって当然だし、それはまったく問題にならないと、多くの人が思っている。
でもいったいこの「実力」とか「能力」とは何なのだろう。
潜在能力は神のみぞ知るものであり、人が認知する「実力」や「能力」というのは結局のところ目にみえる「成果」であり「実績」ということである。
となると「実力主義」とか「能力主義」というのは、「成果主義」とか「実績主義」というのとほぼ同じ意味になる。
もちろん、こうした成果や実績によって報酬や貧富に差がでることは否定しない。
しかし、その差が無限定に拡大し、多くの貧困層が量産されるような社会でよいのだろうか。
たしかに起業で成功する人間は、採用試験を落ち続ける人間よりも能力があるかもしれない。
同じ会社でも実績をあげる社員の方がそうでない社員よりも能力はあるだろう。
だからといって、不安定な就労でいくら働いても生存すれすれの報酬しか得ない人間が多勢いたり、賞与や昇給も無い社員が多勢いるような世の中がよいわけはない。

普通、女性で自分で正面から「ブス」と自認している人は少ない。
同じように人間は自分で正面から「能力が無い」とは自認しない。
そして無意識のうちに非「ブス」からの視点、「能力がある者」からの視点に自分を同調させて物事を考えがちだ。
美人かブスかはともかくとしても、本当は能力のない人間でも真面目に生きていれば人間らしく暮らせる社会が理想だと思うのだが、なかなかそうした発想はでてこない。
貧困者は能力が無い、スキルが無い、だからオマエが悪いだって…ふざけるな。
能力が無い、スキルが無い人間でも、健康で文化的な最低限度の暮らしをおくれるような社会こそが目指すべきものではないのだろうか。

こう書いたからって実力や能力による格差を否定するつもりはないし、能力やスキルをみがく努力を否定するつもりはさらさらない。
格差といっても、要はその程度の問題である。
それを考えると、昨今の格差拡大というよりも貧困層の増大は、民主的な先進社会を維持するという観点からは危険水域に近づいているように思われる。
ちなみに、以下のHPはこの問題についての、大変面白い論考で参考になる。http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/329a39a4a9180d0cb7d5affef182e6ac





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最終更新日  2008年07月22日 07時02分50秒
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