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麻生大臣が安倍氏応援の会で「G7唯一の有色人種」とかなんとか言ったらしい。
今の情報化社会では政治家の発言はあっという間に世界中をかけめぐる。大物小物関係なく面白ければよいのであって某県議の号泣映像も世界中で再生された。だめでしょう…人種なんてことをいっては。 子どもの頃の教科書には世界には白人、黒人、黄色人の三つの人種があるとあり、それをあたりまえのように思ってきたが、この人種の境界だって曖昧だ。昔、さるインドの方(それなりの地位と学識)の話を聞く機会があったが、彼は自分は白人であると言っていた。どうみても、その席にいた日本人の誰よりも色は黒かったのだが、色の黒い≒黒人というわけではないらしい。もしかしたらインド人で色の黒い人々のほとんどは自分らはアフリカ人と同じ黒人とは思っていないのかもしれない。まあ、どうでもよいことなのだが。 同様に中東の人々も色の黒い人が多い。けれども、顔かたちは欧米的だし、あの人たちも、「有色人種」とか思っていないかもしれないし、「黄色人種」だとは絶対に思っていないだろう。 人種の境界は民族地域によっては曖昧だし、さらに世界的に人の移動が増えることによって人種間の結婚も増えている。よくスポーツの世界などでアジア人初の9秒台とかいう言い方がなされるが、じゃあ、異人種間の結婚で生まれた人はどうなんだとなる。日本のスポーツ界や芸能界、もしかしたら他の分野でも、こうした日本人が活躍しているのは周知のとおり。こうした人たちは「我々が唯一の黄色人種」なんていう発言をどうきくのだろうか。 G7の日本以外の国は実質多民族国家になっている。もともと移民国の米国やカナダだけではなく、英国やドイツ、フランスもそうだ。「我々はG7で唯一の有色人種の国」だなんていつの時代の話なのかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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