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大陸プレートの切れ目にあり、秋台風の通り道という地理的条件から日本には自然災害が多い。こうした災害の多い国だと人々はどうしても迷信深くなる。
日本の宗教意識の基層には言霊と祟りの思想がある。 言霊思想は「めったなことをいうものではない」という感覚で今でも健在だが、祟りの方は最近ではだいぶ薄くなっている。けれども昔はこの祟り思想も健在で、たとえば平安時代に死刑が行われなかったのは祟りを怖れたからだという。特に、強いエネルギーを持つ教祖的な人物を処刑しなかったのは、こうした祟り思想があったのではないか。修験道の開祖とされる役行者は捕まったが、処刑ではなく、遠島に処せられている。その後、空を飛んで戻ってきたとされるが、真偽は分からない。また、中世には、天竺冠者というあやしげな教祖が出て、怪異な力を誇示したというが、彼も処刑ではなく、獄に繋がれた。 もっと有名なのは日蓮の法難がある。斬首の直前に雷が刀に落ちて、上人を救ったとされるが、もしかしたら、これもそれにかこつけて処刑をやめたのかもしれない。 今年も、豪雨被害に関西の地震、それが終わると猛暑に台風、北海道の地震と自然災害が多い。 これとても、大震災の年よりはまだましだし、祟り云々とはもちろん関係ないのだろうが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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