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昔の明治時代の小説などを読んでいると「神経衰弱」という病気がよくでてくる。
別に深刻なものではなく、むしろこうした「病気」にかかると、インテリの証明のように考えられていたのか医師もすぐに神経衰弱の診断を下していたようだ。今ではこうした病名はほとんどきかないし、トランプゲームの名にその名残をとどめているくらいだ。 そしてまた子供の頃によく聞いたノイローゼという病名、そのあとによく聞かれた心身症という病名も最近ではあまりきかず、かわりに「うつ病」という病名をよく聞く。 医学の進歩は目覚ましいし、事実、昔は恐れられていた病で治癒可能になっているものも多いのだが、こと精神科になると本当に進歩しているのかどうか疑わしい。生物としての人間はなんの変化もないはずなのに、なぜ精神科の領域ではこんなに新しい病名、消えた病名があるのだろうか。 最近きかれるサイコパス、発達障害、アスペルガー症候群なんてものも昔はなかった。そしてその内容をみると、いろいろと「症状」の説明があり、治癒は不可能となっている。「症状」をみると、昔は「変わった人」と言われていたのを、そういった診断名をつけただけのように思う。 サイコパスの中に犯罪予備軍のようなものがあれば警戒が必要なのかもしれないが、発達障害とかアスペルガーというのは、周囲のレッテル付けがかえって「生きにくさ」を加速しているのではないか。実際に学校で、ちょっと変わった子に発達障害とかアスペとかいうレッテルをはって排除しているような例はないのだろうか。いじめよりもよっぽどたちが悪いように思うのだが。 それだけではない。yahooニュースをみていたら、産業医の精神科診断が解雇の理由になっていることがあるという。産業医の中には、会社から高額の謝礼を貰っている場合がある。中には、精神科以外の専門の産業医が統合失調症の診断を下し、そのまま、会社を辞めていく例もあるという。統合失調症はともかく、発達障害だのアスペだのとなると、どうにでも診断がつくのではないか。産業医の診断を利用しての解雇や辞職強要と言う実態は本当にあるのだろうか。労働者を守るはずの産業医が逆に労働者を会社から追い出すのに手をかしているなんて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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