湖東三山の翌日は京都の寺を詣でた。
本法寺、清水寺、そして光明寺である。清水寺は有名であるが、本法寺と光明寺は観光客がおしかけるようなことはなく、静かであった。
本法寺は大きな涅槃図が有名なのだが、通常展示してあるものはレプリカである。本物は3月15日から4月15日の間にしか展示しないのだが、レプリカでも本物と変わらないそうだ。涅槃図もよかったのだが、石庭もよかった。岩の白い模様を滝にみたてた枯滝などは発想として面白い。
光明寺はもみじ参道が見ごろになっていて、紅葉のトンネルを歩くようであったが、もうこの頃になると紅葉になれてしまって、当初の感動が薄くなってきたのが残念である。
実はその後、東京周辺で紅葉をみても、あまりきれいとも思えなかった。
清水寺は相変わらずの人出で、修学旅行シーズンに加え、外国人の観光客が目立つ。
前来た時にはなかった種類の店として観光客向けに着物を貸し出すというものがあり、そのせいか特に女性で着物姿の観光客が目立つ。こうしたものは東京の浅草寺周辺にもあり、最初みたときは。このあたりでは着物が流行っているのかと思ったがものだった。多くはアジアからの観光客のようだったが、中には日本人もいて、若者にとっては着物もコスプレ感覚なのかもしれない。
清水寺はけっこう坂がきつく、着物に草履であるくのは大変ではないかと余計な心配をしてしまうのだが、観光客はけっこう格子戸をバックに写真をとったりして楽しそうだった。