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テーマ:ニュース(99472)
カテゴリ:事件・犯罪
小学生同士の詐欺で93万円がだまし取られるという事件が起きた。 事件の発端は被害児童が100万円の現金があると自慢?したら、級友が必ず値上がりするコインだからと安物を高額で売りつけたという。そんなことが重なりいつのまにだまし取られた額は93万円。子供が親に相談すると、親は警察に相談し、警察が動いたことで事件が公になり、ネタ枯れ期のワイドショーでもとりあげられた。舞台となった小学校はネット情報では私立小学校で、たぶん中学受験の実績をウリにしているところかもしれず、そうなると校長の中学受験で忙しい時期でと言うコメントとも符合する。 被害児童の親が学校にまず相談したかどうかは不明なのだが、学校ではたぶん「いじめ」という不思議な日本語で処断され、犯罪という認識のないままうやむやにされたであろう。そういうふうに多くの児童や生徒間の犯罪が表にでないままになっている。また、直接、被害児童の親が加害児童の親に申し入れたらどうなったのだろうか。私立小学校に通わしているくらいの親だからお金は返したかもしれないし、実際、加害児童の親にしてみれば警察に言う前になぜ話をしなかったのかという恨み節もあるかもしれない。ただこうした場合、お金は返しても、子供自身が犯罪行為を行ったという罪悪感をもったかどうかはわからない。 結果的に被害児童の親が警察に相談したのは正解だったように思う。そして、それを受けて警察がきちんと動いていることに正直感心している。中学生くらいの恐喝事件では警察はまともに動かないという話も昔聞いたことがあるし、ましてやこれは刑事責任年齢未満の小学生の事件で、金額が大きいものの、障害など身体に害が及んだ事件ではない。しかし、小学生が行ったとはいえ、行為そのものは立派な詐欺行為である。加害児童のためにも、そして被害児童らがこの先、国家とか法秩序とかいったものに信頼を持ちつづけるためにも、警察はきちんと動くべきだろう。 そしてまた、愛知県警といえば思い出す事件がある。ある公立中学で一人の男子生徒が不良グループにつけ狙われ、合計100万を超える金品を恐喝されただけでなく、執拗に暴行や傷害の被害を受け続けた。結局男児生徒は自殺し、「いじめ」事件として学校が大いに批判されたが、この事件では被害生徒は自転車窃盗を強要されるなど警察との接点もあったし、足のつかない池に突き落とされている光景も近所の人に目撃されていた。やはりこうした犯罪は警察が動くべきものであっただろう。 さらにこの事件後、しばらくして、同じ愛知県で中学生が同級生から大金を恐喝されるという事件が起きた。これは最初に訴えた警察署は対応せず、隣の警察署につきそいの人も頼んで訴えたらようやく事件となったという。 そんな昔日の事件を思うと、今回の愛知県警の対応はきちんとしていて、警察の職責を果たしているのがうれしい。かの中学生自殺事件や5000万円恐喝事件の教訓が生きているとしか思えない。 だいたい人権侵害の最たるものは犯罪行為であり、その人権を守る最後の砦が警察ではないか。もし、その警察ですら動かないとなれば、被害者は絶望の中で死ぬしかない。かの「誰も味方になってくれない」と泣いていたという旭川の少女のように…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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