小池と籠池
最初に書いておくが別に現政権を支持するものではない。それだからあえていうのだが、今、世に中を騒がせている小池と籠池については、いずれもから騒ぎになる可能性が高いのではないか。以前の日記では別のことを書いていたと思うのだが、事態の進展をみているとどうもそんな気がしてくる。まず小池である。豊洲市場への移転反対については都知事選の公約では全く出てきておらず、候補の中でそれを言っていたのは宇都宮候補だけである。問題点を提起した上で、検討し、移転するかどうかについての結論を出すというのならわかる。しかし、中途半端はよくない。損害は日々発生しており、この問題については小池知事事態もおとしどころに困っているのではないか。地下水から基準を超える物質が検出されたとしても、その地下水が直接食品にかかるわけではない。それをいうのであれば築地からも、同様の物質が検出されている。豊洲には交通の利便性があるが、築地には永年にわたりつちかったブランドがある。後は決断だけであろう。とにかく不安を煽って、「悪」と戦う姿を演出し、人気を博す。ある種の政治家はこうした手法を使うのだが、実績と言う実をあげていかないと、人びとは離れていく。小池の風も続かない可能性がある。閑話休題。ところでオリンピックの無駄見直しはどうなっているのだろうか。次に籠池である。これも最初は平成の官有物払下げ事件ともいうべき巨大スキャンダルになるかもしれないと思ったのだが、どうも雲散霧消する可能性の方が大きいように思う。問題の核心は件の土地の安値売却が本当にとんでもないものだったのか、そうだとしたら、その売却に総理からの働きかけがあったのか否かにつきる。ごみが埋まっていたことが事実だったとしたら、安値売却はそれほどとんでもないことではないかもしれず、役人の忖度でなんとかなる話だったのかもしれない。総理からの働きかけの有無は証明が難しいだろうし、そもそも利得を受けたのは一学校法人であり、総理本人でもなければ総理の家族親族でもない。友人だったかもしれないが、風向きが怪しくなると「しつこい」と切り捨てられるほどの有人である。そして今、問題となっている総理の妻の名誉校長や100万円の寄付も、「友人」関係の傍証になるくらいで、それ自体が問題になるようなことではない。総理がポケットマネーから100万円を教育施設に寄付したというのも考えようによっては美談のようにもとれる。