プレミアムフライディは消費拡大が狙いだと言うが、全く逆の予測もあると言う。
金曜日に何人かの人が早く帰るとなるとなにがおこるのか…それは「ハナキン」の消滅である。
金曜日に夜まで働き明日は休みだ、だから仲間で飲みに行こうとなるのだが、早退者が多いとなるとそうもいっていられない。自然、飲み会の企画などは水曜日や木曜日にするというところが多くなるのだろうが、翌日が休みというわけでなければ、そうそうゆっくりも飲んでいられないだろう。消費の拡大どころか減少である。
カネが増えずに時間だけ増えても消費には結びつかない。
夜まで勤務すればデパ地下で惣菜を買ったりするのだが、早く帰れば、ありあわせの食材で手料理をという人もいるだろう。これも消費の減少である。英会話学校やカルチャーセンターに通うというのも、時間よりも、むしろ動機付けや先立つものによるところが大きい。
プレミアムフライディといっても年休そのものが増えるわけではなく、ども程度実行されるものか未知数なのだが、かりに実行されても、あまり消費拡大効果はないように思う。自分だって、もし、早く帰ったとしたら図書館で借りた本をよんだり、近所を自転車で散歩するくらいしかしないだろうから。