カテゴリ:平和のこと
8月15日は、終戦記念日。
終戦した日だから、「戦死」した人はいないはずである。理屈では。 某共同墓地にある「軍人墓」。 お墓の形は「神道」流の、柱型。 本当の神道墓は、「○○○○命」(←・・・のミコトと読む) と名を刻むものだけれど、「階級」が正面。 横が、各宗派の「名」や「号」(反対側には軍歴が) 門徒さんのお墓。 法華さんのお墓。 真言さんのお墓。 本来は、神道さんにも仏教さんにも失礼なことだと思うけど、 「思想信条の自由」なんかは、「戦前」にはなかった。 建立日は昭和30~40年代。 戦後の復興から景気もよくなって、「軍人恩給」が復活されたのが昭和28年8月。 もともと、軍隊の消滅とともに「軍人恩給」も消えていたものが、 朝鮮戦争(昭和25年)、警察予備隊(同)、サンフランシスコ条約(昭和26年)… の流れの中で、 「軍人遺族」と、被爆者などの「一般人遺族」を差別する形で復活してきたもの。 (同じ軍人でも、「731部隊」などの「秘密行動」に従事した人たちには支給する手立てがない) そういう中でのお墓建立なんだろうと思う。 「軍恩連」などが音頭をとって「こういうお墓」を広めたんだと想像はつく。 よく見ると、没年月日が、「戦後」であったりする方も多い。 (亡くなったのはフィリピンや大陸でも) 引き揚げの途中で亡くなったのか、収容先で亡くなったのか、終戦を知らずに亡くなったのか…。 全くの他人さんのお墓ではあるが、そういうことも考え及んでしまう。 「千の風」になって、ふたたび戦没者をうまないように、みんなの周りを吹き渡って欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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今、お坊さんから、「千の風になって」の歌詞を聞いてきたばかりです。浄土真宗だったのですが、亡くなった人は、仏さまのお手伝いで、みんなのまわりに。今、流行っている千の風になって、は、まさにこのお浄土のことです、と。
宗教・お墓に亡くなられた方が、ということも信じはしませんが、立派な墓より、生きている時に何かをしたい、してやりたいと。今日亡くなった叔父には、間に合いませんが。 (2007年08月15日 23時13分20秒)
上の写真の「門徒さん」のお墓。
浄土真宗では、「法名」(他力本願を宗旨として、戒律による往生ではないので「戒名」とは言わない)として、 お釈迦様の弟子、という意味で「釈○○」という名を送ります。 その上の「○○院」というのは「院号」ですが、 戦争中は「戦時院号」というのが流行り、「勇ましい」号がつけられました。 この方の場合は「真戈院」(「戈」は武器のこと) 「兵戈無用」のお釈迦様の教えに背くような院号を堂々とおくるような、戦争協力に対して、戦後の教団も反省して声明も出し、毎年「靖国」などの危険な動きに警告しています。 (院号については、別の機会に話題にしようと思います) (2007年10月23日 16時22分06秒) |
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