カテゴリ:納税の「義務」は、「権利」 …憲法30条
アベ首相の、消費税増税見送りの理由に、
(リーマンショック級の経済危機、というのが否定されて) 「リスクに備えるため」と言い出した。 「リスク」はどこにもある。 原発の事故だってリスクだ。 専門家がいろんなデータで地震や津波による危険を指摘したが、このリスクは考えない。 アベノミクスの目指す、「投資による経済成長によって、景気を良くして、税収をふやす。」などということ自体が、 非現実的な、「昭和」の発想だが、あいかわらず、「ジイサンの時代」から頭が進んでない。 「アメリカ」を目指すなら、「消費税」なんかありえない。 さらに、消費税増税ができなかったら、財源不足になるから赤字国債でしのぐ・・。 返済は「景気が良くなったら・・果実で」だという。 (戦争があったら景気が良くなる、という、「朝鮮戦争」時代の夢を見ているのかもしれないが、 そういう時代じゃないぞ。) 「社会保障や教育をしっかりさせるから、個人で貯蓄しなくても、安心して消費にまわしてくれ」 ということなら、「税率20%」でも、国民の納得は得られる。 映画『マイケル・ムーア 世界侵略のススメ』にて。ムーア監督が「攻め込んだ」ヨーロッパの「先進国」で、 「税金が高くて文句が出るんじゃないか?」と尋ねるが、結局は、 表向きの税率だけでなく、「税率」にカウントされない「社会保障費の自腹分」と、還元される社会保障を加えたら、 アメリカの国民負担が一番重い。 消費税10%でもヨーロッパの半分だ、というなら、医療費負担や学費負担が「消費税前の半分」に下がってこそ、 「中福祉・中負担」といえる。 「消費税10%増税」は、民主党政権の公約だった。 いま、アベに「公約違反」を言ってる連中も、結局は、TPP推進・アメリカ型「格差前提経済成長」頼み。 こういうとき、安易に「敵の敵は味方」なんて思わないほうがいいぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年06月02日 23時01分26秒
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