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うたたねの詩

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2020/06/07
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カテゴリ:BLACKLIGHT 再起
これまで黙っていたアロギラが口を開く。
「もっと反論するかと思っておったが、さすがに遠慮でもしたのか?」
反論を控えた理由として、ビルクはレイトの様子にあるという。
「脅し文句をつけて取引するような奴だとは思わなかった。
 それに、あいつは本音を隠してたような気もする」
ビルクはそれ以上何も言わず、考え込んでいる。

それから現在、ビルクたちはレイトとの面会を果たしている。
「今回はご挨拶できる場を設けていただき感謝申し上げます」
面会中は終始、アロギラが話をして終える。本来の目的はこれからにある。
以前と同じ部屋ならば、そこにいるはずだ。
扉を叩くとちょうど人の気配がする。「ん?え?ビルク?」
ヨーディの現状を聞いたのち、ビルクは本題を切り出す。
「これ(手紙)を渡してきてくれねぇか?」と言われたヨーディは困惑している。
「さっき渡し忘れたのか?」と言う疑問に、
「レイト以外には知られたくない」という理由でヨーディは納得する。
そうはいうものの、レイト以外には知られたくないというのは至難の業だ。
それに、レイトに会うことすら簡単ではないというのが、今のヨーディの立場である。
話が行き詰まる中、不意に扉が開き、「今から行くが、お前はどうする?」
「先客がいたのか、失礼・・・」出ていこうとしたそのとき、二人に目が行く。
「あなたは、まさか・・・」隊長の見たこともない様子にヨーディは首を傾げる。
「ウォルバーか?懐かしいな」アロギラは思わず口元を緩める。
思い出話が長引く前に、ビルクは咳払いで止める。
アロギラはレイトへの手紙をウォルバーに頼むと、二つ返事で受け入れる。
それを見ていたヨーディはビルクにこっそりと不安を口にする。
「俺が言うのも変なんだけど、隊長ははこういうの不向きだと思う・・・」
ビルクも不安を感じていたようで、「具体的な方法をお聞かせ願いたい」と。
ウォルバーは神妙な顔つきになり、あれこれと考え始める。
「そう言われると、難しいようにも思われる」
ずっと見ているわけではないが、レイトに会うときには、
必ずイグリスの者たちが付いて来ている状況だとウォルバーは語る。
方法が見つからないまま、時間ばかりが過ぎていく。
「このまま諦めて帰るしかねぇのか?」





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Last updated  2020/06/07 12:00:12 AM
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