以前にも「アラビアのロレンス」を見たのだけれど、もうひとつ腑に落ちない感じがしていた。
今回は、完全版ニュープリントをケーブルテレビで放送していたのを録画しておいた。
たまたま、NHKBShi, 世界史発掘!時空タイムス編集部 で「アラビアのロレンス 英雄かスパイか」を再放送(?)していたのを見ることができて、その後に映画「アラビアのロレンス」を見たので、以前よりわかった気がした。
わかったように思っているだけかもしれないけれどね。
映画の中のロレンスは、第一次大戦時、トルコ帝国からの独立を求める砂漠の反乱の英雄としてアラブ人とともに戦ったとされている。
トルコ帝国の力を押させたい母国:英国への忠誠心とアラブ人への友情との間で苦悩しながら、アラブ諸国の独立を後押しした英雄とされているかもしれない。
あるいは、冷徹な演技力でアラブ人をだました工作員なのか。
ロレンスを、アラブ側から見るか、トルコ側から見るか、英国側から見るか、によって印象は全く違うのだろう。
共通の歴史認識などありえない。
国際社会では、双方がそれぞれの歴史観を絶対に譲らないものだろう。
イギリスの三枚舌外交には、驚いた。
フサイン=マクマホン協定(1915年、イギリスが、オスマン帝国の支配下にあったアラブ地域の独立と、アラブ人のパレスチナでの居住を認めた協定)
サイクス・ピコ協定(1916年、イギリス、フランス、ロシアの間で結ばれたオスマン帝国(トルコ)領の分割を約した秘密協定)
バルフォア宣言(1917年11月、イギリスの外務大臣がパレスチナにおけるユダヤ人居住地の建設を認めた)
中学校、高等学校の世界史は、近代史は、ほとんどふれていないので、とても新鮮だった。
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最終更新日
2009.08.06 23:53:56
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