リトルニモ(Little Nemo)
夢見る少年ニモの冒険ファンタジー
構想10年、53億円をかけて制作されたアニメ史上空前の日米合作プロジェクト「リトルニモ」
原作はアメリカの漫画家ウィンザー・マッケイによって20世紀初頭に描かれたコミック「夢の国のリトルニモ」。
宮崎駿、高畑勲、そしてメビウスをはじめ、有名なアーティストが数多く参加した非常に豪華な企画だったのだが、残念ながら興行的には失敗したらしい。
しかし、日本のアニメを世界に紹介した映画として、いまでも語り継がれる作品ということ。
あらすじ:
空飛ぶベッドに乗って自分の望み通りの場所へ縦横無尽に宙をかけたかと思うと、不気味にくずれかけた超高層ビル街で、どこまでもどこまでも果てしなく落下していく。突如現れた汽車に追いかけまわされ、やっとめぐりあったママは無表情のままミンチを作り続けている……。汽車は容赦なくニモに襲いかかりニモは――!
「夢だったのか……」
目覚めたニモはひと安心すると同時に考えてしまう。「どうして夢は、始めはいつも楽しいのに最後は恐ろしい悪夢になっちゃうんだろう。悪夢なんてなくなってしまえばいいのに……。」
ニモは夢見がちな少年。ちょっとさみしがり屋で、親友といえば、イカルスという名の空飛ぶリスだけ。ママもパパも「忙しい」と言っては、一緒に遊んでくれない。夜、夢を見ている間だけがニモにとって至福の時なのだ。夢の中へ行ってみたい――ニモはいつもそう思っている。楽しい夢だけを選んで夢の世界で思いきり冒険してみたい……。
また夜が来て、ニモはイカルスと一緒にベッドに入り、いつもの様に眠りにつく……。
でも、その夜はいつもの夜と違っていた。夢の国『スランバーランド』の使者がニモを迎えに来たのだ。ニモの、幻想と魅惑に満ちた『スランバーランド』での冒険が始まった。
原作 :ウインザー・マッケイ
監督 :ウィリアム・T・ハーツ、マサミ・ハタ
ストーリーコンセプト :レイ・ブラッドベリ
脚本 :クリス・コロンバス、リチャード・オッテン
音楽 :トーマス・チェイス、スティーブ・ラッカー
アニメーションディレクター :カスヒデ・トモナガ、ノブオ・トミザワ
コンセプチュアルデザイン :ジャン・“メビウス”・ジロー
デザイン :ブライアン・フラウド、コニー・コール