「100歳の少年と12通の手紙」
日本での公開は、2010年11月6日
原題: OSCAR ET LA DAME ROSE/OSCAR AND THE LADY IN PINK
製作年度: 2009年
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あらすじ:10歳の少年オスカー(アミール)は白血病を患い、小児病棟に入院している。ある日、病院内で彼と偶然出会った口の悪い宅配ピザの女主人ローズ(ミシェル・ラロック)は、少年たっての希望により、大晦日までの12日間、ピザの宅配を条件に毎日オスカーを訪ねる約束を病院長(マックス・フォン・シドー)と取り交わす。余命宣告をされたオスカーに対し、腫れものに触るような周囲の大人たちの態度とは対照的に、ごく普通に彼と接するローズ。そして彼女は、残された時間の少ないオスカーに、1日を10年間と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に宛てて手紙を書くことを教える。初めての恋、結婚、試練、最愛の妻との別離……その日からオスカーは、病院の中で1日ごとに10年分の人生を体験していく……。
幼い少年が亡くなるのは悲しい。
しかし、ただ、ただ、悲しいだけの救いのない話なら、多くの人から高い評価はないはずだ。。。。と思って見てみました。
見てよかったです。
ローズが、「私達が席をはずした間に。。。」と絶句すると、
医師が、「本当は、彼があなた方を見守っていたのです。」と言った。
その通り!!
”ああ、そうか。”と胸にガツン!!と来ます。
時々、現れる造形が、「パコと魔法の絵本」ぽいです。
私は大好き。
鋭いセリフが何カ所もあります。
少年:「先生達は、僕がキライ。」
ローズ:「なぜ?」
少年:「僕が悪い患者だから。僕を見ていると、医学が偉大だと思えないから。」
「医学」のところを、いろいろなリハビリ法に読みかえても意味が通ると思います。
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少年:「パパもママも僕が恐い。」
ローズ:「君を怖がっているのではなくて、病気が怖いのよ。」
少年:「病気は僕の一部。パパとママは、健康な僕じゃないと愛せない?」
「健康な」を、 「障害の無い」に読みかえても意味が通ると思います。
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病児の療育は大変につらいものだろう。
命にかかわることはなくても、障害児の療育も、ラクだと言えない。
もしも、子を授かる前に、神か仏に、「健康で障害のない子、健康ではない子、健康ではあるが障害のある子、そのうち誰を選ぶか。」と問われていたら、私はきっと「健康で障害のない子」を選んだだろう。
でも、生まれてきたら、全力を尽くすのみ。
それしか道はない。
子も親も、強くなくてはならない。
☆ダウン症の少女が入院患者のひとりとして出演しています。
難病の子ども病院が少年の生活の場所ですからダウン症の子も居て当然ですよね。