カテゴリ:ペット
歩くときに私はあまり足音がたたない。
別に忍びの末裔だからとか、死して屍拾う者なしとかそういう事ではない。 別に意識して足音を立てないように歩いているわけではないのだが、音が立たないのである。 多少の理由は考えられる。 もともと甲高幅広のデカ足、しかも踵の骨が飛び出していて(血筋らしい)子供の頃から新しい靴で靴擦れは必至、さらに陥入爪気味という難儀な足である。 こんな足だと、見た目より履き心地重視で靴を選ぶようになるため、手持ちの靴の種類がスニーカー等に偏り、ヒールなどは必要に迫られたときだけ必要な時間無理矢理履くという状況になる(人の結婚式に出席するのに、結婚式場にスニーカーとヒールと両方持って行かなければならないヤツなのである)。 その手の靴は、基本的に足音があまりたたない靴である。 職場ではクロックスやホーリーソールズを履いており、これまた足音がたちにくい。家の中でもスリッパはあまり使用せず、普通は靴下か素足である。 後は小学生の時に剣道を習い、厳しい道場だったため「基本が大事」とか言われて、半年間竹刀も持たせてもらえずにすり足の稽古だけで足の動きをみっちり仕込まれた事も多少関係あるかなとか。 激務だった頃体力が落ち、階段を上るだけでフーフー言っていた時期は、なんか足音が大きかった気がするとか。 そしてジムに通ってウォーキングや筋トレをしている現在、足音がさらに小さくなった気がするとか。 職場で廊下を歩きながらこちらに背を向けてコピーを取っているスタッフに挨拶をすると「あーびっくりした、ちょっとは足音を立てて近づいてください!」と理不尽に怒られるとか。 …まあ長々と妙なことを書いたけど、問題はドミのお散歩なのである。 今日うっかり愛用の皮スニーカーを履いて実家に来てしまい、さてドミのお散歩に行こうと思ったら、自分の足音があまりに小さいことに気が付いた。 目が見えないドミは結構足音について歩いている。 ただでさえ勘が悪いドミの事、足音が小さいとお散歩自体が迷走気味になってしまう。 足音をわざと立てて歩く必要に迫られる。 どうやったら足音がたつのか、歩きながら悩む。 …ここのところ、年末年始のご馳走三昧、しかもジムは休館で体重が泣ける事になっている。 そうだ、足を高く上げて歩くのはどうだろう。 筋トレと足音の両方を兼ねて。 かくして妙な歩き方をする人間と盲目のワンコが散歩をするというシュールな構図ができあがるわけである。 …住宅地内の道路に人気が少ないからって、いいのかこれで…。 でも足音がしっかり聞こえるとドミがしゃかしゃか歩くのは間違いないようだ。 以前はすり足気味に歩いて足音を立てたけど、靴裏がすり減るし、もも上げ歩きの方が運動にもなるしと思いつつお散歩をする。 しかしそんなダイエッターのささいな努力を吹き飛ばすかのごとく、家庭菜園の達人宅で、ドミはおじちゃんから大きいワンコビスケット二枚もらい、人間の方はおばちゃん作の煮豆と金柑の甘煮をご馳走になってしまったりしているのであった。 おばちゃんの煮豆上手ー。 皮破れてないし、ぷりぷりむちむちだし、甘さもちょうど良いし。 …うん、消費カロリーより摂取カロリーの方が格段に多い散歩だよね、私たち…(ドミと自分)。 あうー、年明けまで体重は考えないことにしよう…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
January 3, 2009 12:56:59 AM
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