ゆうゆとヒロのバトルダイアリー

絶好の入学式日和の朝、今日入学式を迎える子のママたちにおめでとうメールを送ろうかな、などど考えながら家事をしていると１本の電話が。
５年前に通っていた施設の母子通園クラスで一緒だったママからでした。

「ヒーちゃん夕べ亡くなったって。入院して２日の晩だって。」

ヒーちゃんはヒロの１つ年上の女の子で母子通園の頃一緒に過ごしたお友達。
ヒロが別の施設に移ったあとも訓練の通い先がもとの施設なので顔を合わす機会があれば近況報告したり、お互いの成長を喜んだりしていました。

信じられませんでした。
足元の地面がふわふわする感じで地に足が着きません。

「お通夜が今日、お葬式が明日・・お花持ってく？・・」

あわただしく他のクラスメートに連絡を取りながら、悲しいのに他のママと連絡を取るときの声は明るくてアンバランス。
他の用事をしていても、車にのっていても、たまたま会う約束をしていた友人としゃべっていても頭の中からヒーちゃんのことが離れません。

集まれるメンバーで共同でお花を用意し会うことに決まりました。
近所のお花屋さんで「子どもさんにお供えする花なのでかわいく・・」と頼んでおいたお花は淡いピンクの花も取り混ぜて、まるで結婚式のベールもちの女の子の衣装のようにふんわりかわいいアレンジ。
アレンジを見ただけでも悲しい気持ちがこみ上げてきます。

ヒーちゃんママもお花を喜んでくれました。

「菊だけはやめて」とお願いして飾ってもらったという会場はかわいいピンクのスウィートピーとストックの花でいっぱいでいい香りが漂っていて、ディズニーの音楽がかけられていました。
そのお花畑のような中にヒーちゃんが・・。

「まるで寝てるみたいやろ？」

帰宅して眠ったヒロの顔がしばらくみられませんでした。

子どものなくなるというのはほんとにつらいこと。

桜が満開になった今日がヒーちゃんの旅立ちの日となりました。