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1月17日です。 兵庫県在住の方はもちろん、出身者にとっても特別な日です。 29年。
1月1日に能登で地震があった今年はより一層、災害に対しての見方、考え方が日々伝えられます。 災害が起きるたびにいろんな議論が起こります。 災害をどう防ぐか、災害をどう乗り越えるか。 色んな人がいろんなことを言います。
29年前。 東京にいた私は、朝起きてラジオで一報が入ってから、仕事中もずっと情報を収集しようとしました。 両親とももちろん電話が繋がらない。 友人たちとも連絡が取れない。 今よりもまだまだ情報を取ることが難しかった。 不安でしかありませんでした。
父はいつもならあの時間、阪神高速を走っていて、倒壊したところを通っていたと後から話してくれました。 母は、地震がもし昼間に起きていたら、多分、会社の建物は潰れていて、命があったかどうかはわからないと話してくれました。
タイミングや、運、偶然。 そういうことが起こるのだなと思います。 幸いとか、運よくとかっていう言葉がある反面、運悪く、不幸にもっていう言葉も出てきます。 何があるかわからない。 先は見通せない。 そういうことなのかもしれません。
ただ、いろんなことが変化し、進歩しました。 未然に防ぐための行動は増えました。 それでも災害が起きたらそんなに簡単に準備したことを実行できるわけではないでしょう。
わからないことに対して、何ができるのか。 何をなすべきなのか。 ずっと考え続けないといけないのかもしれません。
大変なことが待っているから、それに備えることは大切。 でも。 それだけではとてもしんどい。 本当に辛い。 だから、そのことだけに捉われないことも必要なのだと思います。
思います。 生きることは嬉しくもあり楽しくもある。 しかし、辛くもあり苦しくもある。 良いとか悪いとか、簡単な線引きはできないし、分ける必要もない。 ある意味、中途半端さは必要ですし、曖昧さがあってもいいと思います。 明確な答えを出すことが大切なのではなく、です。
「こうでなくてはならない」が全ての人に当てはまるわけではない。 そこを知ることが大切だと感じます。
災害が起きると自分で責任を背負い込んでしまう。 後悔だけが残る。 でも、それは誰もが考えることだと言えますし、そういうことを考えることで、次につながることもあります。 もちろん、それで止まってしまうこともあります。 大事なのは些細なことでも話すこと。 なんでもいいから話すこと。 そこだと思います。
特別な日に思うこと。 それは忘れないこと。 語り継ぐこと。繋ぐこと。 私にはまだまだやることがあるなんだなと思う日でもあります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.01.17 22:16:25
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