蒼の肖像

[小説] カテゴリの記事

全20件 (20件中 1-20件目)

1

• みごとな効果

  俺はフェロモンの媚薬を手に入れた世の女共に持て囃されたくてそれを使ってしまった効果はあったすべては望み通りだおお　それなのに俺を手中にした女が俺に手錠をかけるなどとは思いもしなかったよえ？　これから二人きりで事情聴取だって！牢屋の中でハネムーンでもするかい？なんてあきれるほどみごとな効果！　　　　　　　　　「ちぐはくな部品」の同名作品を題材に　　　　　　

  2005年05月09日

  コメント(0)

• 抑制心

  願わくばその白いうなじに情熱の証を・・・本能のまま君を求めれば君を狙うすべての者がこの僕に非難を浴びせかけるだろうこの牙が君を欲して疼くのだそれなのに君の前ではその素振りさえ許されぬ欲している事さえ悟られてはならぬ嗚呼　狂おしく吼える我が本能願わくばその白いうなじに情熱の証を・・・　　　　　　　　　　　　　　ショート･ショート集　　　　　　　　　　　　　「ちぐはくな部品」の同名作品を題材に

  2005年05月08日

  コメント(0)

• "heaven's”　 キッチン

  わたしは　幾つもの家を渡り歩いてきたそこに立つが為に　存在を許されてきただけど　わたしには義務感はないのそこにいると安心するからねぇ　あなたは生きなきゃ　ダメ！わたしでなきゃできない味でつくってあなたのテーブルへ運ぶそう　ここは　わたしの居場所天国のキッチンわたしは今日も立つheaven's 　 キッチンあなたが浮かない顔をしていてもたとえどんなに帰りが遅くともこの料理を望んでくれるのならばわたしは　それで生きていけるあなたに出会えてかつてない喜びを感じたのねぇ　だからわたしがここにいる事を忘れないでいてねそう　ここは　キッチンわたしの聖域天国のキッチンheaven's 　 キッチンたとえば　あなたが大統領でなくていいそれでも　わたしは精一杯のものを作るのわたしは求めているこの料理を待ってくれる人をあなたはそこで聴いていてねわたしが刻むリズムを幸福を感じてわたしが口ずさむ唄をああ　わたしはそれ以上は望むまい背中から抱きしめてくれなくてもいい約束も要らないあなたが生きてさえくれればだから　ここにいさせてね多少　具合が悪くてもここで刻み続けるあなたがそこにいる限りそれがわたしの望みわたしの生き甲斐そこが　わたしの居場所わたしの聖域わたしの最後の砦ああ　わたしのキッチン天国のキッチンそこにいれたなら何も望むまいheaven's 　 キッチン

  2003年12月19日

  コメント(2)

• ムーンライトシャドウ　２

  月影が空色に溶けていく彼（か）の岸と此の岸を隔てる川面は輝きあなたが向こうで佇んでいるわかってるわ　わたしはこの橋を渡っては行けないあなたを失ってからわたしはわたしである為にとりつかれたように走って来たありがとう　手を振ってくれてわたしは次の旅に出発するわありがとう　あなた最後にお別れができて嬉しいよこれ以上の哀しみはきっとないわね今日からまた生きていけるわありがとう最後まで　優しいあなた

  2003年12月18日

  コメント(0)

• ムーンライトシャドウ

  猫の首から外れた鈴を何気なくあなたに手渡したそっとハンカチで包んだあなたの仕草が愛しくて小さな裏切りや愛欲あなたと過ごした愛しき日々に絶えず二人の間に鈴の音が鳴り響いていたのに橋の向こうであなたが呼んでいる黒いジャケット　闇に消えて行く追いかけたいけど　足はすくんでわたしはあの日の情景の中で悪夢は幾度も横切っていくバカヤロウと叫んだこの川岸で

  2003年12月17日

  コメント(0)

• サンクチュアリ　２

  友子　君はいつあの本に僕の写真をはさめたの？夏の陽射しの中君のクロールに息をのみながら見つめる一群の視線に疲れ君はいつも居眠りをしていた僕にほのかな想いを寄せてくれたのはあの頃なのかなぁ？それとも旦那との生活に疲れ拠り所にしたここ数年だったのかなぁ？だけど　僕の存在は君に希望を与えることが出来なかったんだね君が訪れた最後の夜僕には　あれが精一杯だった・・・

  2003年12月16日

  コメント(0)

• サンクチュアリ

  海がわたしの中の衝動を沈めてくれた引き潮と満ち潮の繰り返される中運命の出会いが二人を結び付けたそれは　悲しみからの脱出

  2003年12月15日

  コメント(0)

• うたかた

  あなたは知ってて　キスしてくれたんだよねあなたが父とわたしの距離を縮め人を愛する喜びを教えてくれた好きだよ　わたしねあなたが兄でもよかったかなと思ったりしたけどでもやっぱり嫌わたし　あなたとずっと一緒にいたいから ねぇ　知ってたんだよね血が繋がってないってだから　あの時のキスは親愛のキスじゃなくて恋のキス・・・

  2003年12月14日

  コメント(0)

• 満月　　優一編

  君らしいやこんなとこまで迎えに来るなんてそうさ　君が来なければ　僕は旅立つはずだった失うものなど無いような気がしてさだけど　ひとつだけ残ってたんだねみかげ　君は僕が僕であるための最後の存在僕を生に繋ぎとめるただ一人の人ひとりぼっちの僕の心をわかってくれたひとりぼっちの君「愛してる」の言葉なんていらないね君がそばにいればそこが僕の居場所なんだ

  2003年12月13日

  コメント(0)

• 満月　　みかげ編

  背中を押すものがなんだろうとよかったのこれ以上　大切なものを失いたくなくてあなたが消えるのかなと思ったらあなたの元へ急いで飛んで行ったそれがカツ丼だったのは笑えたかしら？あの頃の暮らしが次々と目に浮んであなたはわたしの最後のかけがえのない人生涯を共にするかどうか今は考えもしないけどわたしが求めるのはあなたとの生活

  2003年12月12日

  コメント(0)

• キッチン

  この広い宇宙の中で私が一番に好きな場所冷蔵庫のモーターが子守唄苔むす床もなぜか好きあなたがくれたソファーの特等席も好きだけど私はここが好きどうしてかな？私の存在理由がここにあるからかな？よくわからないけど　ここが一番安心できるのだからキッチンは私の聖域どこの家へ渡っても私はキッチンから離れたくない

  2003年12月11日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　～ｍｏｖｉｅ～

  あの青年は　いつも同じ曲をチェロで弾いていつも同じところで　ひっかかって止まってたね二人でいつも　それを眺めていたある日　青年は引っかからずにその曲を奏でたその旋律につられて　はじめてのキスをした何の曲かはわからないけどうっとりして　二人の世界に入りこめた１０年経ってあの青年はイタリアに渡り楽団の一員になった立派になって　蝶ネクタイをしめて堂々と弾いていた　まるで　奇跡のようだよこの約束の地であの時と同じ曲が流れたんだ　　想い出のあの旋律が二人のファーストキスを甦らせた曲に合わせて　ワルツを踊るように長く熱いキスを交わしたね夢のような時刻の中であの青年に言われるまで知らなかったよ君がリクエストしたんだってね君は気まぐれでこの約束の地に訪れたような事言ってたけどそうじゃなかったんだねそう　奇跡なんてきっと放っておいて勝手に起きるもんじゃなくて二人の意思と祈りがあってはじめて起こるものなんだねあおい　君を追いかけるよ君をこのまま　帰すなんて嫌だよ僕にとっても　君にとっても特別な約束だったんだからその約束を果たした今僕らは愛しあわなければならないフィレンツェのドゥオモは愛する者たちのドゥオモって教えてくれたの　君じゃないか

  2003年12月09日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　Ｒｏｓｓｏ　　フィナーレ

  最後の食事も楽しめなかったどんなに評判の良いお店でも何だか　砂を噛むみたいに味気なかったあなたは明るかったけどどことなく淋しげに感じたのはわたしの想い過ごしだったのかしら捨てられちゃった一人になった事を告げたのならあなたはわたしを引き止めてくれたかしらでもね　同情で受け入れられる気がして嫌だったのあなたはあっさり　わたしを見送ったひとの気も知らないで仕事も放り出して　ここに来たのにまた一から　ミラノで生活をつくりあげなきゃならないフィレンツェの街並みにお別れを三日間なんて　あっと言う間ミラノからフィレンツェなんてそんなに遠い距離じゃないけれどもう来れないわね良かったわあなたがあの場所に居てくれてわたし　あきらめてたのでも　何の為の約束だったんだろうカーニバルの後の静寂のように放心状態　疲れがどっと押し寄せる描いた永遠が刹那に変わる瞬間ねあの日約束の地に向かったホームにまた帰ろうとしているミラノに向かう特急は嫌になっちゃうくらい時刻に正確で溜め息をつく間に次の駅あぁ　あなたは今頃　何してるんだろう可愛い彼女と一緒なのかしら着いたわ　あなたを失ったわたしは希望のない生活をはじめなきゃね鞄がこんなに重いなんて降りた瞬間に空気が変わった捨てられたわたしに近づく影えっ　どうして？！「待ってたよ　あおい」「僕と一緒に暮らそう」「ジーナとバオラには僕から話してあげる」「僕らは愛する者達のドゥオモに昇ったんだから」「また昇ろう　君の誕生日に」「十年先も...　二十年先も...　　　いや　百年先もずっと一緒に」 「冷静と情熱のあいだ」より　蒼き詩人

  2003年12月08日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　Ｂｌｕ　～ｉｎｔｏ　Ｖｉｖｉｄ　ｃｏｌｏｒｓ～

  改札で君を見送ったら　僕は嘘で飾った孤独の生活へ過去に負け砕かれた情熱にもう一度　火を点けてみたい列車は今日　彼女の街へまだ見ぬストーリーを乗せて行く新世紀への切符を買った僕は冷静の仮面を剥ぎ取れるのか君の住むミラノへと　誘われて行く現在を君と生きる　決心をして強がりで見送った　口元は再び愛をささやくのを待っているこの黄昏に染められた僕は希望の色を描けるのだろうか離れ離れの生活で　祈り続けた風の声を待ちながら恥じらいを捨てた君を探ってそっと　そっと　瞳を閉じて　感じたいだけ歴史に彩られた街も君といれば　瞳に映らないよ面影を探してしまう１００年離れても忘れられないだろう考えたって虚しいね窓いっぱいの日差しの下　そっとそっと瞳を閉じてinto　vivid　colors (Blu ～ｉｎｔｏ　Ｖｉｖｉｄ　ｃｏｌｏｒｓ～ 　順正)

  2003年12月07日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　６ ～Ｐｉｎｋｙ　ｔａｓｔｅ～

  　　　　　　　　　Ｊｕｎｓｅｉ　ｓａｉｄ確かに君の声を聴いたんだ僕は平常心でいられなくなった１０年前　君が熱っぽく語った約束「フィレンツェのドゥオモに一緒に昇ってね」あぁ　どこかで猫が泣いている別れの日の君を想うもう　大丈夫だ　ほら待ってるよ　空を見上げてさ君が来なくても (Blu 6　順正)　　　　　　　　　　　　Ａｏｉ　ｓａｉｄわたしはあなたの胸に帰って来たやっぱり　何がどうしたって離れられないの１０年分のわがまま　聞いてくれる？「もう一日だけ　わたしと過ごして」あぁ　捨てられた猫が座っていた長い階段の上でもう　大丈夫よ　ほら傍にいる　抱えてきた生活（くらし）を捨てて(Rosso 6　あおい) 　　　　　　　　　Ｓｈｉｊｉｎ　ｓａｉｄあぁ　捨てられた猫が泣いているよ二人によく似てるもう　大丈夫さ　ほら約束は叶ったよ　そこは愛する者たちの　ドゥオモだから

  2003年12月06日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　５

  もう時効だよね。。。あの日　いつもは涼しげな君の瞳が珍しく　熱く語っていたフェデリカに教えられたと言うフィレンツェのドゥオモ君は１０年前　わかってたんだね僕らがいずれ別れてしまうことを君と約束を交わした日には一緒に階段を昇ると信じていたのに冷静に考えれば　わかるのに僕は呪縛に囚われて芽美と昇ることが出来なかった人ごみの中に君がいるような気がして今にも消えそうな微かな光よ果たされないことが確定したまるで冗談のような約束　 (Blu 5　順正)今　わかったの。。。わたしの言語を理解できるのは順正　あなたしかいないと会いたい　今すぐ会って話したい過ぎ去った年月なんて意味がないあの日　わたしがした約束あなたがわたしが帰る永遠の胸そう信じていた　ずっと一緒だと愛しあう者たちのドゥオモに昇るんだと得体の知れない何かにつき動かされてわたしはあなたへ向かうすべてを捨てて会いに行く迷いなんてこれっぽっちもないのあなたが何処にいようと構わないわたしはフィレンツェに行く忘れた事などなかった１０年前の約束(Rosso 5　あおい)

  2003年12月05日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　４

  あおい　何も知らずにののしった間抜けな僕を許してくれあの時君を許さないと言った僕だけど許されないのは僕のほうだったミラノまで行って土下座したい気分だけど幸福な生活をおくっている君に今さら　どの面さげていいかわからないからせめて　謝罪の気持ちを手紙に託すよ許して欲しいなんてとても言えない本当に申し訳なかった (Blu 4　順正)順正　あなたがくれた手紙の中で青いインクがわたしの名前を呼んでいる麻酔を打たれたわたしはわたしでいられなくなるあなたの声が甦って離れない瞳を閉じれば　あなたの姿瞳を開けば　　そこに彼がいるわたしを呼ぶ情熱で身体は動けないわかってるわ　目の前の幸福はうたかただってわたしはすっかり虜になって指が勝手に記憶したダイヤルを押す間違えるはずはない　あなたの声が響く(Rosso 4　あおい)

  2003年12月04日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　３

  崇懐かしいだけど　今のわたしにとってはあなたは招かざる客なのあなたはわたしが捨てた東京を連れてやって来たあなたがわたしの中のスイッチを押してしまったから記憶の洪水に流されてしまいそう心を乱さないで現在のわたしを否定しないで今はこの　静かな生活に浸っていたいからそれがたとえ無為にして過ごす日々であっても(Rosso 3　あおい)崇良く来たな心は嘘をつけないからおまえの存在があの頃を想い出させるあおいと俺を引き合わせたのもそう言えば　おまえだったおまえが口を開くのを躊躇いながらもどこかで望んでいる俺がいるありがとうあの日の真実を教えてくれて幸福に生きるあおいをもう汚せはしないからせめて　手紙を書くよ　許しておくれと(Blu 3　順正)

  2003年12月03日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　２

  両手を広げて　包み込もうとしてくれる大切な人　マーヴその熱い肌大きな身体上品な言葉遣い誠実さ好きよそんなあなたに　この身を委ねながらもすべてを預けれないでいる優しくしないで甘えてしまうからあなたはわたしのすべてをゆるしてくれる順正とは正反対の言葉でごめんねあなたは私の生涯を受け止めようと誠意を尽くしてくれるけど誰もこの私を束縛できないの抑えきれず　繰り返し甦る胸の奥の情熱のほかには(Rosso 2　あおい)仔犬のように　僕の腕にしがみついてくる可愛い君　芽美その大きな瞳ビーナスの様な肢体僕に甘える仕草純朴さ眩しいよ君の愛を　持て余しながらもなぜか離れられないでいる許しておくれ過去を捨てきれない僕を君は明るい陽射しの中で僕に身体を預けるあおいは暗がりだった酷い男さ君が愛情をぶつけるたびに在りし日の自分を重ねるくせに君を抱く夜に心は彼女を求める理性では抑えきれない消すに消せない情熱を(Blu 2　順正) 「冷静と情熱のあいだ」より　蒼き詩人

  2003年12月02日

  コメント(0)

• 冷静と情熱のあいだ　１

  優しい恋人くつろげる空間優雅な暮らしわたしは満たされていたはずだった　だけどあなたの手紙が穏やかな湖の水面に波紋をおこしたあなたの名前がわたしの奥底に沈めていた情熱を呼び覚ますわたしの唇から封印していた呪文のようにあなたの名前がこぼれるわたしの耳元はあなたの声を求めているあなたの面影が浮かんだらこの生活さえも捨ててしまいたくなる(Rosso　あおい) あおい忘れじの君よ君は亡霊のようにふと気づけば胸をよぎって僕を苦しめる辛い別れを忘れるには君が死んだと思い込もうこの青い　果てしなく青いフィレンツェの空に吸い込まれ自分まで清々しい気持ちのように錯覚しようそうでないととても今日を生きれないから(Blu　順正)

  2003年12月01日

  コメント(0)

全20件 (20件中 1-20件目)

1