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テーマ:コバルト文庫(64)
カテゴリ:読書感想
小説『伯爵と妖精』の6~8巻を読みました。 6巻の『取り替えられたプリンセス』と7巻の『涙の秘密を教えて』は本編ですが、8巻目の『駆け落ちは月夜を待って』は外伝的な短編集でした。 本編の方は確実に話が複雑になっていっています。 これから大きな勢力との禍々しくも厳しい戦いが始まるんだなぁって言うのを予感させられます。 それにしても最近結構ティーンズ小説を読んでいますが、その知識の深さに驚かされます。 『彩雲国物語』しても『十二国記』にしてもそうでしたが、この『伯爵と妖精』のシリーズも、イギリスという国の歴史や文化がとてもよく調べられていて、深いなぁと感心させられます。 19世紀後半と言う時代設定ですが、その時代の貴族や階級社会のあり方や風俗、社会なども映像で描かれているように想像できるように書かれているので、勉強になりますね~。 もう少し軽い物語だろうって侮っていました! しかし、その上別の意味で凄いと思うのは、これだけ物語が複雑になり、恐ろしい戦いの渦に巻き込まれていきそうなのに、それとは全く正反対の恋の物語が順調に(?)進んでいると言う… 時々「何故こうなる?」ってツッコミを入れたくなりそうになりながら、甘い言葉を畳み掛けるようにリディアに吐き続けるエドガー。。 聞いている(読んでいる)コチラも砂を吐きそうになりますσ(^_^;) 日本人には絶対無理でしょう…このセリフ… 言われても鳥肌立つだけだと思うし…(^。^;) その辺が特にこの時代の欧米人と日本人の感覚の違いなんでしょうね~(^~^;) 短編集の方は、リディアがエドガーと出会う前のフェアリードクターとしての話と、ケルピー(水棲馬)との出会い、伯爵家のフェアリードクターとしての仕事と、本編で描かれなかったスコットランドでのクリスマス休暇の話が書かれています。 最後の物語は別として、他は別の人間たち(と一部妖精…)の恋愛模様が描かれていますが、やっぱり本編が大きいので、ちょっと物足りない感じがしました。 まぁ長い物語のインターバルって言うところでしょうか。 個人的には水棲馬との出会いの物語をもっと掘り下げて欲しかったなぁと…もっと読みたかったです。 先日、前職場に遊びに行き、流れで吹奏楽の練習を見に行きました。 まぁ私なき後(自分で言ってみたり…)もそれなりに頑張っているようですが、勤めている時には見られなかった大歓迎を受けました(^。^;) 勤めている時はいて当たり前っていう感じだったんでしょうけどね。 久しぶりに棒を振りましたが、まだそれほど経ってもないので違和感なく… でもちゃんとけじめを付けるためにはもっと違和感を持たなきゃいけないんだろうなって思いますね。 辞めた人間がいつまでもウロウロしているのは不自然ですから… 今、こういう教育危機的状況で、芸術と言う文化がどんどん削られている危機感を持っています。 情操教育には不可欠なものだと思うのに、だれもその危機感を持っていないのが怖い… 5教科の勉強だけ出来ても心の成長がなっていないのが、今の社会の暗い要素の一つじゃないかって思うんだけど… みんな心に余裕がないものね~。 そういう流れに少しでも逆らいたいって思うのが今の私です。 昔はよかったとは思わないけど、今が昔よりよくなったと言われれば、声を大にして否定したい。 今はやっぱり勉強だけじゃなくて、心の教育が大切なんだと思いますが、それも言われているけど、やっぱり机上の空論で上の人間が現場に色々介入しすぎて、逆に全てが壊れているような気がする。 モンペなんてものも出てきていますが、やっぱり教師と生徒の心の絆を作りにくい状況になっているのは確かでしょうね。 この間、学校を休ませて家族旅行に行くことについての賛否が話題になっていましたが、本当に子供のことを考えるなら自ずと答えは決まってくるはず… 家族旅行が悪いとは言いませんが、子供には夏休みと言う長い休みもあるはずだし、仮にどうしても止む得ない場合に学校を休ませていくと言うことになったとしても、子供の学校の予定も考慮するべきだと思う。 以前、定期考査中に家族旅行なので休ませますっていうこともあったので、それは如何なものかと… モンペの原因は親が高学歴になって、自分たちの方が偉いみたいな考えになってきていて、学校や教師を見下してしまっているんだと思う。 親がそういう風に学校側を見ていると、自然と子供たちが同じ目線で先生方を見てしまうんだよね。 そういうことが多くの人がわかっているはずだと思うのに、なんでこういう事態が酷くなるばかりで、好転しないんだろう… やっぱり社会全体がみんな余裕がないんだろうなぁって思います。 日記のコメントのついでに書き込んじゃうのはOKですよ( ^ー゜)b お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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