オーバの研修生ブログ開始しました!
以下は、研修生によるレポートです。
○玉川大学「き」さんの2日目報告
2008年8月15日(金)
研修内容: ART LAB OVA13坪のアートセンターにてニュースレターの発送+パソコンによる入力など事務作業。
夜は寿町のお祭りの見学
寿町は横浜市中区に存在する町で、日雇労働者が宿泊する「ドヤ」という1部屋3畳ほどの広さの簡易宿泊施設が100件以上立ち並ぶ「ドヤ街」と呼ばれる地区である。
寿地区周辺は第二次世界大戦後までアメリカ軍によって接収されていた。
接収終了後、横浜港の港湾労働に携わる日雇労働者が野毛周辺や水上ホテルといった宿泊施設から、寿地区に新たに建設されはじめた簡易宿泊所に大挙移動し、まもなくドヤ街が形成された。
寿夏祭りは、寿町の寿町総合勤労福祉会館でおこなわれた。
この施設は、診療所・娯楽室・図書館・浴場などの福祉施設と公共職業安定所、無料職業紹介所と住宅がある総合施設である。寿町では、横浜市が30年以上前から「法外援護」という独自制度で社会的弱者を保護してきた。
保護の内容は、1日1枚の食事券と宿泊券の配布である。
お祭りに参加していたおじさんの住む住居にもお邪魔した。そこは1伯1500円ほどの薄い壁で区切られた小さな部屋だった。
自分が横浜に住んでいるにもかかわらず、今まで寿町についてほぼ何もしらなかったということ、そしてそこに住む人々の日常の一部を知ったことがても印象的だった。
昼間から地面に座り込み、お酒を飲み続ける人も、アルコール中毒になってしまった人も、かつては横浜の街を作ることに貢献してくれた人たちであるので、ないがしろにしていいとは思えない。だが、他の地域の人からみれば、あまり治安がよいとは言えない場所だし、近寄りがたいという印象が強い場所だろう。
そういった理由から歩み寄ることができなくても、寿町の歴史やそこに住む人たちについて認知してもらうだけでもかなり寿という街の印象が違って見えるのではないだろうか。多くの人に寿町について理解を深め、学んでもらえたらと考える。
寿町総合勤労福祉会館:http://www002.upp.so-net.ne.jp/k-kinroukyou/
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○オーバから「き」さんへ
>多くの人に寿町について理解を深め、学んでもらえたらと考える。
なぜ、そう思ったのかな?
研修中にほとんど質問をしてこない「き」さんが、唯一、おじさんの家を訪ねたときに、「ここはどういう場所なんですか?」って聞いてきたじゃない?
どんな印象だったのですか?
あのお祭りでは、寿支援者交流会のオリジンさんや、寿町フリーコンサートのボランティアをしているヨーコちゃん、それから、近隣の障害者地域作業所「シャロームの家」の人たちにも会ったよね。
それから、いつもだったら、「のりたま」さんがいるはずの、学童にもいったよね。
□ 寿支援者交流会
□横浜・寿町フリーコンサート
□神奈川子ども未来ファンド「ことぶき学童保育」
□ことぶき学童保育パンフレットより抜粋
オーバ的には、図書館の前のダンボール箱に、目ヤニで、目が開かない子猫が、ネコ缶といっしょに寝かされていたことや、カラオケに出てきたおっちゃんたちが、泥酔していてほとんど歌えていなかったこと、そしてその見物にきていたおっちゃんたちが、「外者」であるわたしたちに代わる代わる声をかけてくれて、そして、また、カラオケの掛け声が「ぶっ殺す!」(笑)だったのが、印象的でした。
月に1度はいっているけど、寿町は本当にディープです。
帽子おじさんと歩く会参加者のこんな人にも会いましたね!
□古河シネマニア「お盆が濃い」
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○「き」さんよりオーバへ
→多くの人に寿町について知ってもらいたいのは、知らないということ自体が差別につながると思うからです。少しでもそこに住む人たちのこと、地域のことを知っていれば、たとえ仲良くなれなかったとし ても、その地域や住んでいる人たちのことを対等な目で、もしくはそれ以上に見ることができるのではないかと考えています。
印象→本当にあの場所は自分にとっては未知の世界といったかんじで、そこに暮らしている人たちは普段何をしているのか、一体いくらくらいの部屋なんだろうなどの疑問が出てきました。なんだか一度にいろいろな、とても重要な人に出会ったことは覚えているのですが、自分のなかの容量が足りず、一番印象的だったことだけが記憶に残っている、という感じでした。
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