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カテゴリ:心理学 メンタル 悩み、読書
読レポ第1164号 カール・ロジャーズ ~カウセリングの原点~ 著:諸富祥彦 発行:㈱KADOKWA 第2章 「カウンセリングにおける変化の過程」の発見 これをロジャーズは、「最も得るところの大きかった」こととして紹介している。ロジャーズは時々、自分はとても個人的な仕方で自分のことを語っているので、「誰にも理解してもらえないのではないか」と感じていたという。そこに記したのは、「きわめてユニークな自分自身の考え」であったからである。 「誰にもわかってもえないのではないか」―そうした気持ちが最も強くなったのは、論文「人間か科学か?」を書いている時と、主著の一つ『クライアントと中心療法』の前書きを書いていた時であったという。後者は、出版社から「最も不適切なもの」とみなされていたという。しかしいずれもその後、たいへんな大きな反響を呼んだ。ロジャーズ自身、自らの主観ではとても重要であると感じていても、しかしそれはあくまで自分の個人的な感じ方だと思っていた原稿が、最も大きな反響と理解を得たのである。「自分が私的で最も個人的なことだから他の人には最も理解しがたいだろうと思っていたまさにその感情そのものが、結果的には、多くの人の共感を得た表現であったということに、ほぼいつもと言っていいぐらい気づからされてきた」とロジャーズは言う。普遍的な価値のある学問や芸術における多くは、最初は「とても個人的なもの」と感じられるような仕方で、本人のもとに「やってくる」のである。ロジャーズは次第に「私たち一人一人のうちなる最も個人的なもの、ユニークなものこそ、それを分かち合ったり表現したりするならば、他の人の心に深く語りかける要素になるのだと信じるよになった」という。「態度条件」論文をはじめとするロジャーズの不敵なまでに大胆な仮説や提案は、このような仕方でつくられていったものである。 と著者は述べています。 確かに、最初は個人的な事かもしれないが、表現していかないと他の人の心に伝わる事は、ありません。自分の個人的な見解を表現すると私も不安が来るが、その不安も自分で「今、自分の中で不安が訪れている」と受容すればいいのだと思う。その不安を否定したり、消そうしないで、その不安をただ受け取り、自分の横にでも置いておけばいいのです。 その不安にはフォーカスしないで横に置くことだと思います。 いつの間にか、その不安はどこかに行ってしまいますから。 自己表現していくうちに他の人の心に深く語りかけるときもあります。自己表現していなければ、人の心には語りはゼロですから。不安は、誰でもあるものです。横へ置いて自己表現するか、しないかです。どちらもOKです。不安に振り回されないで自分を信じる事です。 不安に振り回されない人生は、自由な人生を謳歌すると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.12.24 17:48:52
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