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カテゴリ:観照 & 探訪
![]() 16日宵山の午前から午後の前半に山鉾町巡りをしてきました。 その覚書を兼ねたご紹介です。 ![]() 四条通を西に歩めば烏丸通の少し手前、北側に「長刀鉾」が見えてきます。 ![]() ![]() 鉾頭には大長刀が取り付けてあります。大長刀は御所と八坂神社を避けて南を向いています。 真木には榊が見え、赫熊(しゃぐま)の飾りが並び、上部に紅色の幕の付いた天王台が見えます。 ![]() 下水引が重ねられています。紺羅紗地唐草四神八果図刺繍と蜀江雲龍文様繻珍の水引。 ![]() ![]() ![]() 胴懸には大陸伝来の幕二枚が横並びにかけられています。 ![]() ![]() 鉾の屋根後側の破風蟇股には、三条小鍛治宗近が長刀を鍛えている姿の木彫像が飾られています。 ![]() 大屋根軒下裏絵 ![]() ![]() 四条通を南に渡り、南西側から撮った景色です。 ![]() 鉾正面の大屋根の金鯱 ![]() 鉾の右側面(南側) 鉾正面前には、御神酒が木製祝い樽で供えてあります。 左側には雨冠の下に鶴と書かれた一文字、右側には亀の一文字が記されています。 ![]() 欄縁から鉾を囲む埒(らち)の上端までをズームアップ 四条通を北側に渡り、烏丸通を横断すれば、 ![]() ![]() 鉾の胴部には透明の保護カバーが掛けてありますので、細部写真は撮りませんでした。 ![]() ![]() 四条通の西側からの眺め 鉾頭は山形と三日月を組み合わせた意匠です。 中国に在った関所・函谷関の山中の闇を表象しているそうです。 烏丸通から一筋西、室町通に入ります。 ![]() ![]() すぐ数十mさきに、「菊水鉾」が見えます。 ![]() ![]() ![]() 室町通の北側から鉾の後部を眺めた景色 ![]() 真木の榊の所には、「菊水」の扁額が掲げてあります。 この名は、町内に昔からあった井戸「菊水の井」に因んで名付けられたそうです。 鉾頭には、十六弁の菊花があしらわれています(1952年、小林尚珉作)。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 鉾の胴部をぐるりと北側から一周して眺めるとこんな感じです。 飛鶴図、麒麟図と獅子図は1954年、皆川月華作です。また、昇鯉の図は1958年、皆川月華作ですが、傷みが目立ったため平成17年度に助成金を得て修理されたそうです。 ![]() ![]() ![]() 菊水鉾の屋根は唐破風屋根です。破風の合掌部に極彩色の瑞鳥像が装飾されています。 ![]() 唐破風屋根の軒下裏面 ![]() 屋根の後部の装飾彫刻 ![]() 車輪の軸の先端部には、菊の紋が取り付けてあります。 この後、四条通を南に横断し、南側に見える月鉾に向かいます。 つづく 参照資料 *図録『京都 祇園祭 町衆の情熱・山鉾の風流』 京都文化博物館 2020 *山鉾町で入手した京都新聞社 企画特集「祇園祭」 *祇園祭後懸 「昇鯉の図」 (菊水鉾保存会 京都市中京区):「京都府」 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -2 月鉾・綾傘鉾・鶏鉾・白楽天山・岩戸山 へ 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -3 紅梅殿・管大臣神社・木賊山・船鉾 へ 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -4 伯牙山・芦刈山・油天神山・太子山 へ 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -5 四条傘鉾・蟷螂山・郭巨山 へ 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -6 放下鉾・霰天神山・山伏山 へ 探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -7 布袋山(休み山)・屏風祭・孟宗山 へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.31 10:39:27
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