3586361 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

遊心六中記

遊心六中記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

茲愉有人

茲愉有人

Calendar

Category

Comments

Archives

Favorite Blog

まだ登録されていません
2023.07.31
XML
カテゴリ:観照 & 探訪
前回最後に、六角通を経由で烏丸通を下がったと書きました。なぜか?
実に単純な理由なのです。祇園祭前祭の山鉾の所在地図を見ずに、長年の経験で巡るという悪い癖がしからしめたのです。

山伏山の会所を出ると、室町通を北に上りました。室町通と蛸薬師通との辻で、北、東西を見ると、山鉾らしき姿は何も見えません。
                             (無くて当然なのです。前祭での山鉾の所在地は山伏山が北限になります。)

ちょと蛸薬師通を西に入ってみました。通りの北側のとあるビルで目にとまったのがこれ!
  休み山となっている「布袋山」が飾ってありました。
かなり以前にこの展示に出会っていましたので、久しぶりにガラス越しに拝見しました。ここは姥柳町です。        ​  (事後に調べますと「エスエムプラザ京都四条烏丸」と称するマンションの玄関左側)​

ガラスが鏡面反射して見づらいですが、17日の宵山には、厨子に安置されて布袋山の御神体・布袋尊と二童子が展示されていました。布袋尊は平成21年(2011)の鑑定調査で木製像と判明したそうです。

山鉾所在地図を見ていませんので、気楽にもう一筋上がってみようと、室町通に戻りました

        
室町通を上り始めて、通りの西側にある町家の窓越しに見た屏風祭の飾りです。
        
ここは山鉾巡りの際、屏風祭をされている箇所の一つとして、通りから拝見している一軒です。
今年も見ることができたなぁ・・・と。

室町通と六角通との辻で、北、東西を眺めても、上記の理由で山鉾はあるはずがありません。
そこで、六角通を東に歩み、烏丸通に出ることにしました。
烏丸通の西側歩道から南を眺めると、山の姿が遠くに見えます。
 
近くまで行くと「孟宗山」です。錦小路通下ルの​笋(たけのこ)町​に所在します。
     
               西側歩道から眺めた孟宗山の側面


                    会所の入口に掲示されている駒札です。
会所の飾り席を拝見に中に入りました。
 
孟宗山の御神体が安置されています。御神体は孟宗と称する人物
御神体の手前に、見送を懸ける鳥居が立ててあります。
 
中国、呉の国の史話を題材にした山です。「病身の母のために、雪の中から掘り当てた筍(たけのこ)を喜々として持ち帰る孟宗の姿を表す」(企画特集より)そうです。
これも、『二十四孝』の中の一編です。
 黒漆塗の鳥居を飾る金具は牡丹菊文様です。
桁の中央部には、八坂神社の神紋である五瓜に唐花紋である木瓜紋を中央に、左右に三つ巴紋が装着されています。
 
懸装品は、見送の一部だけを撮ることができました。
竹内栖鳳肉筆の見送である白綴地墨画孟宗竹薮林図、昭和15年(1940)作の複製原画です。他に展示されていた懸装品は、諸物の展示の重なりで残念ながら撮れませんでした。
 
会所の庭の突き当たりに孟宗山の諸品を収納するがあります。ここも他の蔵と同様に「孟宗山」と表記されています。

 
蔵の手前右側の奥、庭の南端と思いますが、地蔵堂があり、「延命地蔵菩薩」と墨書された赤提灯が吊り下げてあります。
 
円光背を刻した石造地蔵菩薩像が安置されています。

お地蔵さまを拝した後、会所を後にしました。
ほんの少しの距離になる烏丸錦小路通西入ル占出山町の「占出山」を巡るのをうっかり忘れてしまいました。最後まで巡ってきたと思い込んだせいでしょうか・・・。
もう一つの失敗は、「保昌山」を訪れなかったこと。保昌山は、高辻東洞院通下ル燈籠町に所在し、ここだけが少し飛び地になっているのです。
来年以降への課題が残りました。

7回シリーズになりましたが、これで今年の前祭山鉾巡りの覚書を兼ねたご紹介を終わります。
ご覧いただきありがとうございます。


参照資料
*図録『京都 祇園祭 町衆の情熱・山鉾の風流』 京都文化博物館 2020
*山鉾町で入手した京都新聞社 企画特集「祇園祭」
*​孟宗山​ :「祇園祭」
*​布袋山​ :「京都 kyoto」
*​布袋山​ :「京都通百科事典」

補遺
京都の伝統 祇園祭 孟宗山 保存会青年部​ facebook
占出山​  :「祇園祭」
保昌山​  :「祇園祭」
山鉾の魅力細見 -保昌山-​  :「京都市下京区」

  ネットに情報を掲載された皆様に感謝!

(情報提供サイトへのリンクのアクセスがネット事情でいつか途切れるかもしれません
その節には、直接に検索してアクセスしてみてください。掲載時点の後のフォローは致しません。
その点、ご寛恕ください。)


探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -1 長刀鉾・函谷鉾・菊水鉾 へ
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -2 月鉾・綾傘鉾・鶏鉾・白楽天山・岩戸山 へ
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -3 紅梅殿・管大臣神社・木賊山・船鉾 へ
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -4 伯牙山・芦刈山・油天神山・太子山 へ
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -5 四条傘鉾・蟷螂山・郭巨山 へ
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2023 山鉾巡り+α -6 放下鉾・霰天神山・山伏山 へ

過去に祇園祭についてご紹介したものを一覧にして併記します。
こちらもご覧いただけるとうれしいです。
探訪&観照 祇園祭後祭 Y2022 山鉾巡り -1 御旅所・冠者殿社・斎竹・大船鉾
  5回のシリーズでご紹介
探訪&観照 祇園祭前祭 Y2022 山鉾巡り -1 長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾・白楽天山
  6回のシリーズでご紹介
探訪&観照 京都・祇園祭前祭 Y2021 2年ぶりの山鉾 -1 御旅所と長刀鉾
  9回のシリーズでご紹介
観照 京都・祇園祭・後祭 御旅所(還幸祭の前に)
観照 京都・祇園祭・後祭 山鉾巡行 -1 橋弁慶山・北観音山・鯉山・八幡山・黒主山
  2回のシリーズでご紹介
観照 京都・祇園祭・後祭 花傘巡行
観照 祇園祭・後祭 Y2019 宵山巡り点描 -1 大船鉾・南観音山ほか
  5回のシリーズでご紹介
観照 祇園祭 Y2018 後祭 -1 四条御旅所の神輿、鉾建ての位置決め
  7回のシリーズでご紹介
観照 祇園祭 Y2018 前祭 -1 鉾建てを経て 鉾の姿(長刀鉾・函谷鉾・鶏鉾)
  鉾建てと山鉾町巡りを7回シリーズでご紹介
観照 祇園祭 Y2018 前祭 鉾建て​ 
  長刀鉾の鉾建てのプロセス
探訪&観照 祇園祭Y2017の記憶  記事総目次
探訪&観照 祇園祭 Y2017の記憶 Part 2 -1 八坂神社御旅所
  12回のシリーズでご紹介
   (八坂神社御旅所、後祭宵々山、還幸祭:御旅所と八坂神社西楼門前)

探訪&観照 祇園祭 Y2017の記憶 -1 長刀鉾の鉾建て (1) 胴組の初日
  22回のシリーズでご紹介
   (5つの鉾建て、なわがらみ技法、神輿洗式、前祭宵々山、神幸祭神輿渡御)
観照 [再録]  祇園祭 Y2014・後祭 山鉾巡行 -1
  2回のシリーズでご紹介
観照 [再録]  祇園祭 Y2014・後祭 花傘巡行 -1
  2回のシリーズでご紹介
観照 [再録]  祇園祭 Y2014・後祭 宵山 -1  橋弁慶山
  11回のシリーズでご紹介
観照 [再録]  祇園祭 Y2014・前祭 山鉾巡行 -1 2番・芦刈山から9番・菊水鉾まで
  5回のシリーズでご紹介
観照 [再録] 祇園祭 Y2014・前祭 宵山 -1 長刀鉾・函谷鉾・月鉾・舩鉾、岩戸山、木賊山、太子山
  2回のシリーズでご紹介
観照 [再録] Y2013・酷暑の記憶 祇園祭 -1 菊水鉾
  8回のシリーズでご紹介

以上







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.07.31 10:31:31
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.