子どもの観察のポイントについて述べなさい。また、発達に偏りがあると評価された場合、発達を促進するあそびを自身で考え、解説しながら紹介しなさい。
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回答済 | 2020年04月18日 02:52
子どもの観察をする際には、感覚、記憶、コミュニケーション能力、興味・理解、集中力・思考のくせの5項目に分けて観察して記録すると良い。その子どもの特性がつかみやすくなるのでアセスメントの際に大いに役立つと言える。またそうした記録を残すことで、何らかの不適切な行動に対しても「なぜそうなったのか」を感覚・記憶・思考の視点から探って仮説を立てやすくなる。イメージだけでとらえると、良くないことやできていないことばかりが目立ちやすいが、記録を残していくと、その子の秘めた能力やすでにできているのに見落としていたことなどが見つかりやすくなり、適切な支援に結び付けることができる。
発達に偏りがある子どもの発達を促進する遊びも、その子どもの特性にあったものを考えていく必要がある。
講座の中でも、神経衰弱やパターンしりとりなど、遊びながら何らかの力を伸ばす遊びが紹介されていたが、行動観察を通してつかんだ特性とその子の興味・関心を活かす方向で考えていくことも重要である。
たとえば、感覚の中の触覚が敏感な子どもにおいても、指先程度の感覚やくすぐり程度なら楽しくやりとりができて、コミュニケーション能力をはぐくむことができる時がある。そういう子どもには、こちらの人差し指と中指を交互にあてて歩くようなしぐさで「○○ちゃんの右手を1・2・1・2…」とか「おーてーらーのーおーしょうさんが…」などその子が楽しくなるようなセリフを言いながら、手や腕を触ってそのあとくすぐるなどの遊びも、お互いに楽しめて肯定的な感情を持つことができると思う。また何度も繰り返しを求めるときには、「目を見て、『もう1回』と言えたらとか、『おかわり』のサインを手で出せたら行う」ようにすれば、コミュニケーション能力の向上やルール作りにもつなげられるかと思う。
また、聴覚に敏感で大きな音や子どもの泣き声が苦手な子どもにおいても、人の口笛の音が好きということが意外にある。そういう時は「ホーホケキョ」というウグイスの鳴き声を最初はいわゆる定型のメロディで吹いて喜ばせてみる。気に入ったようなら上記と同じ方法で「もう1回」のやり取りを楽しむ。そのうちにわざと後半の音程を間違えて「ホーホケキョ」の「ケ」の音程が上がるはずが上がらずに「キョ」が上がってしまい「おかしい」と思わせられたら、「ちがうちがう」と手を振って一緒に間違いを共有する。さらにうまくいったときには一緒に「できたーイェイ」とハイタッチ(的なしぐさ)をする…など広げていくと、「まちがうこともあるんだ」「失敗してもいいんだ」「やり直しができるんだ」という感覚にもつながるかもしれない。
上記の自身が考えた遊びは、自閉スペクトラム症の我が子(すでに成人)とやっていた遊びである。有効だったかどうかはわからないが、悩める時期に楽しく過ごせた貴重な体験であった。
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