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テーマ:日々自然観察(9963)
カテゴリ:季節
5月16日(木) 今日は一日良く晴れて、気持ち良く過ごせました。 さて、利根川の河川改修によって生まれた三日月湖・古利根沼。 千葉県と茨城県、我孫子市と取手市の境は利根川ですが、 嘗てここが利根川本流であった名残で、北側が茨城県・取手市の飛び地となっています。 南側の我孫子市側は小高い台地になっていて、近くまで住宅街が迫っているものの、 柴原城の址が遺されているなど、沼の周りには豊かな自然林が広がっています。 そのような沼の景色を愛でながら、鳥の姿を追い求めていますと、 目の前のムラサキケマンのお花畑にクロアゲハがひらひらと飛んできました。 親爺が幼い頃、2年ほど住んでいた家の近くには、自衛隊の駐屯地がありました。 そこの生け垣は延々とカラタチの樹であったのですが、 今時分からは、アオスジアゲハが何羽も舞っていたものです。 その横の道は、幼稚園や小学校に通う通学路でした。 従って当時は、アオスジアゲハばかり目にしていまして、正直言っては見飽きていたのですね。 幼心ながらナミアゲハやキアゲハやクロアゲハの姿に憧れたものでした。 特にクロアゲハは山地に行かないと出会えませんでしたから、 何か特別な生き物のように思えて、今でもその姿を見ますと少々ドキドキしてしまいます。 我が家のお庭にはキンカンの樹があって、 クロアゲハも時々訪れてくるのですが、三つ子の魂とは恐ろしいものですね。 何度見てもその度に嬉しくなってしまうのです。 クロアゲハの翅の模様は不思議です。 確か後翅には、ブーメランのような形の赤い斑点で縁取りがされていたはずですね。 また前翅には白い筋状の模様も見えていたはず。 あれ、下の写真では全身真っ黒黒助ですよ。 赤い斑点や白い筋は何処にいってしまったのでしょう。 角度が変わるとまた見えています。 今度は前翅の白い筋だけが消えました。 またもや真っ黒。 変幻自在。 実に不思議です。 おそらくこれは、翅の鱗粉が構造色となっているからでしょう。 構造色とは、例えばCDやDVDの記録面が、 見る角度を変えると虹色に色が変化していくあの原理です。 しゃぼん玉の表面に浮かぶ、虹色の模様も穴痔ですね。 面白い翅の動きです。 前翅と後翅の動きがバラバラです。 従って、これがクロアゲハの翅の模様だ、と断言するのは慎重さを要しますね。 クロアゲハもモスラ風の写真が撮れました。 こちらはもっと接近。 今回のゴジラ役はムラサキケマンのお花。 クロアゲハは、黒いアゲハチョウの中では最も見かける機会が多いと思います。 この子はよほどムラサキケマンの花蜜が好きなのか、 しばらくの間、親爺の周り、否ムラサキケマンのお花から離れずヒラヒラしていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.05.17 16:46:47
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