炭のこと ①
6月3日(土)今日は朝から快晴。 空気が爽やかです。昨日は上弦の月。未だ、お月様コレクションに加わっていませんでしたので、撮影しておきました。昨日の日記でオガ備長炭に触れましたので、今日炭のことをざっくりと整理しておきます。炭焼きは、「木伐り3年、窯作り10年、炭焼き一生」という言葉があるぐらい奥の深い仕事です。 材料となる木は、楢、樫、椚など、どんぐりの生る広葉樹が主です。 薪と同じです。★大感謝価格★【厳選 姥目樫(ウバメカシ) ロケットストーブ用 乾燥薪(29kg) Mk-1R-1】【メーカー直送品。代引不可・同梱不可・返品キャンセル・割引不可】燃料 暖房具 寒さ対策 アウトドア 厳選 姥目樫 ロケットストーブ用/乾燥薪 29kg10P03Dec16価格:4381円(税込、送料別) (2017/6/2時点)面白い薪を見付けました。 姥目樫(ウバメカシ)の薪。 備長炭の原材料です。炭には幾つか分類の仕方があります。製造方法による分類や材料による分類です。まずは製造方法の違いによる、白炭と黒炭のことから記しましょう。どちらも炭窯で焼きますが、一番の違いは、やはり製造方法でしょう。炭窯に材料を詰め込み、乾燥させた後、火を着けます。酸素の供給を最小限に抑え、徐々に窯内を高温の状態にしていきます。ロケットストーブとは逆です。ロケットストーブのように、酸素を十分供給しますと、炭素もどんどん酸化されてしまいます。最後には酸化され難い灰分(ミネラル分)しか残りません。これでは、普通の焼却炉と同じになってしまいます。あくまでも酸素は必要最小限です。充分に火が回ったら、少し空気の量を増やし、炭化を進めていきます。 即ち燃焼ガスを追い出す工程になりますかね。炭窯の中の様子は、外から見ることができませんから、経験と勘による技術が特に必要とされるところです。 まさに「炭焼き一生」ですね。十分に炭化が進まないまま消火してしまいますと、半分薪のままのような、まだ燃焼ガスがたくさん出そうな、半端なものになってしまいます。このような炭に火を着けると、薪のように炎が上がります。以前、マングローブの炭でこのようなものを買ってしまったことがありました。これでは炭としては使いにくいですね。 極端にいえば薪の代わりになってしまいます。さて、ここまでは、白炭も黒炭も製造工程はほぼ同じです。ここから先が大きく分かれます。白炭の場合窯口を広げ、大量の新鮮な空気を入れ、一気に燃焼を促進します。窯の温度は1,000℃超まで上がるそうです。これにより炭素の純度が上がり、炭は極めて硬く締まります。良質な白炭を打ち合わせると、キンキンと甲高い金属音がするほどです。頃合をみて炭窯の外に掻き出して、灰・砂などに水を混ぜた「消し粉」を満遍なくかけて強制的に消火します。この消し粉の灰などが白く残ることが、白炭といわれる所以です。黒炭の場合窯口を塞ぎ密閉し、空気を遮断して火が消えて温度が下がるのを待ちます。 これで終了です。でき上がった炭は皮が残り、真っ黒けのいわゆる炭の色です。白炭の原材料は、より堅くて比重が大きな木を使う傾向があるようです。例えば、世界を代表する紀州や土佐の備長炭は、極端に硬くて重い、ウバメカシの薪を使うのが王道です。しかし、この点は、決定的な違いにならないようです。楢や椚でも白炭は焼けるとのことです。白炭の代表は上述の備長炭。 やはりたいへん高価ですね。紀州産と土佐産の備長炭で、割安感のあるものをピックアップしてみました。紀州備長炭 割上 5kg価格:4500円(税込、送料別) (2017/6/3時点)上土佐備長炭6kg価格:6480円(税込、送料別) (2017/6/2時点)黒炭の代表は、岩手切炭でしょうか。 備長炭に比べるとお手頃です。【あす楽対応】【国産切炭】 岩手切炭 なら 一級品 6キロ 【02P03Dec16】[岩手切り炭 6kg]バーベキュー(BBQ)消臭 [※同梱発送25kgまで]価格:1800円(税込、送料別) (2017/6/2時点)しらおい木炭15kg(バラ)【送料無料】●楽天市場最安値に挑戦●大容量で超お得!・割る手間いらず国産・北海道産 七輪・コンロのバーベキュー・焼肉に!/火鉢、囲炉裏を使う屋内利用も可能!価格:4482円(税込、送料無料) (2017/6/3時点)どちらも産地は種々あるそうですから、いろいろ試してみるのも面白そうですね。白炭と黒炭は、燃焼の仕方にも違いが出ます。白炭は炭素の純度が高く、熱伝導の効率が良いため、火が着くと比較的速やかに全体が燃焼します。そして長時間、安定した状態で燃焼し続けます。この写真は、5月5日の庭キャンプの時のもの。オガ炭ですが、これもどちらかというと白炭の仲間です。全体が燃焼し多くの赤外線を発し、赤くなっている様子が良く分かります。一方、黒炭の場合はお線香のような燃焼の仕方です。火が着いたところから、じわじわと燃焼部分が広がっていきます。また、炭素以外の成分も残っていて、若干の燃焼ガスを発生し、薄っすらと炎が上がることも多々あります。バチバチと火の粉も飛びます。炭素の純度が低いため、白炭よりは燃焼時間が短いと思います。このような特性から、黒炭は火力のコントロールが意外と難しいですね。長時間、安定した火力を得るには、白炭の方が向いています。従って、お料理屋さんでは白炭を好む傾向が強いと思います。コストを考えなければ誰もが使いたいはず・・・。 本物の国産備長炭は本当に高価です。長くなってしまいましたので、原産国や原材料による分類は明日書きます。にほんブログ村アウトドアなんでもOKなんでもアウトドアトラックバック!アウトドア・薪ストーブ・キャンプ・釣り