ヒマワリ畑
9月13日(金)明日から3連休です。しかし、秋雨前線が停滞しすっきりとしない空模様となりそうです。今日も朝からぐずついたお天気です。一日中、降ったり止んだりが続くでしょう。未だに夏休みの後追い日記で恐縮ですが・・・。8月18日(土)のことです。尾瀬ヶ原、吹割の滝などのお散歩から自宅に戻ってみると、親戚にご不幸があったとの一報が入りました。通夜は行わず告別式が休み明けの月曜日というこです。夏休み明け早々仕事は休めないので、18日に水戸までご焼香に伺おうということになりました。この日も例の如く朝早く出かけましたので、午前早くにご焼香は終了。このまま帰宅してもガソリンの無駄使いだと、予てより気になっていました場所に寄り道することになりました。その気になる場所とは「明野ひまわりの里」です。水戸から見ますと、筑波山のほぼ反対側に位置します。この場所、現在は筑西市に属します。筑西市は2005年に、下館市、関城町、明野町、協和町が合併して誕生した比較的新しい市です。合併前は明野町。 従って「明野ひまわりの里」とされているのです。公称100万本、茨城県内では有数の栽培本数を誇ります。ここでは、8月下旬から9月上旬にお花の見頃を迎えます。この時期には、「あけのひまわりフェスティバル」が開催されます。1990年(平成2年)から始められた、かなり歴史のあるフェスティバルなのですよ。今年は8月25日から開催。 この日はその一週間前。 まだ準備中でした。従って他に人は殆ど来ていません。 ゆっくりと見学できました。ひまわり畑は毎年耕作されています。元々は、水田農業確立対策の転作作物(景観形成作物)にひまわりが選ばれ、転作奨励金の対象となったことなどが契機の一つだったようです。旧明野町の「花とやすらぎの里づくり推進協議会」が、この制度を利用しひまわり畑を作り、「ひまわりフェスティバル」を始めました。 当初の会場は高津地区、続いて宮山地区、現在では倉持地区にあります。どうもひまわりは連作障害が起きるようですね。 このひまわり畑の特徴は、八重ひまわりののお花が大半であることと、開花時期が8月下旬からと、他所に比べて幾らか遅いというところにあります。最初は一般的に良く見かける、一重の「大輪ひまわり」を栽培していました。しかし、平成5年からは他所との差別化を図る、背丈が低くて風に強いなどの理由から、八重ひまわりを主体に栽培しているとのことです。未だつぼみが多かったので、八重なのか一重なのか分かりませんが・・・。咲きそろうと見事な景観になるのでしょう。この八重ひまわりの正式な品種名は、「東北八重ひまわり」といいます。株式会社トーホクという種苗会社のオリジナル品種です。咲き加減によって、次第に変化するようです。開花直後はこのような姿かな。ひまわりのお花はやはり青い空に映えますね。原産は中米西部。 1,500年頃スペイン人がヨーロッパに持ち出し、100年程はスペインの国から外には出なかったと伝えられます。日本に伝来したのは17世紀。ひまわりはお花が立派で好まれますが、種子は食用としても有用なのだそうです。ロシアの人々は宗教的な理由により、ひまわりの種子を良く食べるそうです。そのため食用ひまわりの世界一の生産国になっています。 ロシアの国花にもなっています。種子を絞るとひまわり油が生産できます。植物油の生産量では、ヤシ、大豆、菜種に次ぐほどの量があるとか。日本ではあまり馴染みはありませんが、オリーブオイルやグレープシードオイルより多いのですね。咲きかけの状態でも迫力があります。明るいひまわりのお花は、有名な画家の作品にも登場します。ビンセント・ヴァン・ゴッホやクロード・モネの作品は有名ですね。ビンセント・ヴァン・ゴッホのヒマワリの絵は何点もありますが、1987年に安田火災海上保険(現損保ジャパン日本興亜)が、そのうちの一つを、約53億円もの高額で落札したことで有名です。この作品を見ますと、昔から一重咲きも八重咲きも存在していたことが分かります。「明野ひまわりの里」では、6月中下旬に小麦の収穫が終わった畑を、地元の農家から借りてひまわり畑にします。従って、8月下旬~9月上旬に開花時期を迎えるのです。他所よりも若干遅く感じられますが、夏休み最後のイベントとしては良いかもしれませんね。これは典型的な東北八重ひまわりのお花です。梅など他のお花と同様、元々一重であったものが、変異して八重へと変わったのでしょうか。一重咲きも素敵なのですが、やはり八重咲きはゴージャスですね。このひまわりの株は、他に先駆け早々に満開となっていました。明野幼稚園の園児が管理している、ミニひまわり園。既に満開です。 雑草がいっぱいですがご愛嬌。 水不足にも係わらず元気です。隣の百日草の花壇。 こちらも満開です。シオカラトンボ。 たくさん飛んでいました。未熟な間は♂と♀ともにほぼ同じ麦藁色ですが、♂は成熟するにつれ水色に変化していきます。この子は少し水色が出てきた♂ですね。夢中になっていると、小一時間が経過していました。実は奥様を車に残したままにしていたのですね。ひまわりがあまり咲いていなかったので、車で待っているというのです。じゃ偵察してくるといって出かけたのですが、ずいぶんと待たせてしまいました。とても暑い日でしたから、畑で倒れているのではないかと捜索されてしまいました。他には人もいませんでしたから・・・。車に戻ってもしばらくはご機嫌斜めでしたね。 宥めるのが大変でした。このあとは、お隣桜川市の雨引観音を訪れました。その様子は明日の日記で。にほんブログ村アウトドアなんでもOKなんでもアウトドアトラックバック!アウトドア・薪ストーブ・キャンプ・釣り