Perfect World〈Aqua Timez〉
眠れずに迎えた夜明け。一文字も書けなかった歌詞作り。諦めも失意も関係なく僕をおいて街は勝手に朝を迎える。どうしようもないときはどうしようもない、だって。結婚詐欺師みたいなことを口にするだけで一ミリも生産性のない日々。体がばらばらになりそうな自尊心だけを背負って社会常識と戦う。〈ワープしたいなぁ〉先行き不明のこの線路から三つとなりのあの道へ移らせてくれないかなぁ。なんてね。〈未来が遠いなぁ〉一年前の僕はこんな僕になりたかったのだ。…たぶん。靴底だけ減らして地団駄の日々。どこまでいっても三歩前から誰かが笑う。それでも……それでも選んだのは確かにあの日の僕だった。僕は自分の足で僕に辿り着いたんだった。眩しすぎる光に身をさらす。俯瞰でみた自分の短い足に笑いたくなるけど、明日の僕にも昨日の僕にも恥じない選択を今日も一つだけするために。僕は一つ大きく息を吸った。