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頸髄損傷の身で生きることは、無駄に高速道路を利用しているようなものです。
立派な一般道路が横を走っています。以前はそちらを利用していました。望んだわけでもなく、気づいたら高速道路に乗っていた感じです。この高速道路とはインチキで、速くもなく快適でもありません。景色も一般道路と変わりません。払いたくもない高い金を払わされていることだけは確かですが。 この高速道路の利用者は様々です。共通しているのは、新車も二十年ものもどこかに構造上の不備があることと、どこまで走っても一般道路に戻れないことです。 走り方もいろいろです。それなりに走りを楽しんでいる人もいれば、走るのに精一杯の人もいます。馬力もなく油温は上がりっぱなしで、燃料も不足気味となれば、泣きたくなります。 そこで景色を楽しむ気になれるかどうかです。 どこに行き着くのか誰も知りません。ただ分岐点は随所にあり、右に行くか左に進むかは利用者が選択します。いったん分岐しても、すぐに合流するかもしれません。将来一緒になるかもしれないし、二度と交わらないこともあるでしょう。 後々合流するならどちらを行っても同じ、とはなりません。そこに至るまでの景色は全く別物のはずです。 少しでも美しい景色を見たいから、遠回りの道やアップダウンの厳しい道を選びます。 妻の笑顔を見たいから、元気に振る舞うという選択をします。 あの人達の顔が和むのを見たいから、明るい未来を語るという選択をします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.06.14 09:30:08
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