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職人が好きです。職種は限定しません。自分の身体を使ってきっちりと仕事をする人を尊敬します。
昭和の鉄道100周年記念番組(TVドラマシリーズ)「大いなる旅路」の一場面を覚えています。 第 2 次大戦後、日本国内の操車場、外国人(進駐軍?)が機関車から降りてきて言います; 「日本の機関車は性能が低い。連結時の衝撃が大きすぎる」 その場にいた日本人技師が反論します; 「そんなことはない。俺がやってみせる」 彼は離れた貨車の連結部に煙草を立て、機関車を近づけます。連結しても煙草は倒れません。衝撃ゼロだったのです。 日本の機関車を批評したその外国人は、母国の自分の職場で使い慣れた機関車を使えば、衝撃ゼロ連結ができるのでしょうか。 英語にもことわざがあります; "A bad workman (always) blames his tools. 《諺》 へたな職人はいつでも道具のせいにする" "What is a workman without his tools? 《諺》 道具なしの職人はなんの役に立とうか 《何事にも手段が要る》" "Give us the tools, and we will finish the job. 道具をくれれば片付けてみせよう 《第 2 次大戦中 Churchill が言ったせりふ》" 最後のChurchill が言ったせりふは彼が首相という最高位にあるから許されるのです。一議員や一軍人が同じことを言えば、無能の烙印を押され、すぐにお払い箱です。代わりはいくらでもいます。 道具を手足のように使うという表現がありますが、手足も道具です。ケイソンの実感です。ADLが上手くないのは麻痺している手足のせいです。それでも頼りは自分の手足だけです。健常の手足をくれれば片付けてみせよう、などと言っても意味がありません。 目の前の道具を、自分の身体を、使いこなさねば。 道具の仕組みを知って、道具の使い方を知って、使い方を身体に覚えさせて、これがそのまま道具の改良になると。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.31 14:43:59
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