第9回本格ミステリ大賞受賞記念トークショー
昨日は丸善丸の内本店での「第9回本格ミステリ大賞受賞記念トークショー」というイベントに出席して来ましたー。詳しいトーク内容は、きっちりトークを書き留めていた方が何名かいたので、そちらに譲りまする。典型的なO型ズボラ人間の私にトークショーの再現なんて繊細な作業は無理じゃ。なので、参加していた先生達の印象を。・北村薫先生毎度お馴染みの司会進行役で開始前の場繋ぎを含め、最も露出が多いのがこの人。温厚な人柄が滲む語りと天然?なユーモアセンスで会場の爆笑を誘っておりました(笑)今年で本格ミステリ作家クラブの会長を退任するみたいですが、来年以降も司会はやるとのこと。これは朗報(気になったのでサイン貰った時に聞いた) ・有栖川有栖先生場馴れしていて安定して面白いのですが、今回は(私が勝手に)相方だと思っている綾辻先生がいないからか大人しめな印象。去年が受賞者として主役ポジションで大忙しだったから今回は伸び伸びな感じ。評論に対する考え方の一端を聞けたのは収穫。・黒田研二先生最初、大人しかったけど中盤から本領発揮。切れ味鋭いトークでドッカンドッカン笑わせていましたが、評論部門受賞作「謎の解像度」の非常に分かり易い部分を「アホ向け」と表現したのが最高風速かと(笑)サイン頂いた時に東野圭吾「ちゃれんじ」のエピソードについて聞けたので良かった。まさか、あの描写で手心が加わっていたとは・・・。・円堂都司昭先生開票式の様子を見る限り、こういうイベントは苦手だろうなーと思っていましたが、自分の番が回って来ると喋る喋る。評論を書く上で分かり易さを重視し、四字熟語や難しい言い回しを使わない点やネタバレの代わりに様々な例え話を引用するというのは成る程という感じ。そんな中、浦安引越し記念でディズニーランドを引用したという話には笑わせて貰いました。でも、サインはやっぱり控え目な感じ(笑)・牧薩次先生今回も代理として辻真先先生が登場(笑)とにかく、こういう公の場でお話を聞けるだけで貴重な体験。歴史と含蓄に溢れたコメントには、喋り終わる毎に拍手が巻き起こっていました。印象的だったのは、他の先生方が「仮題・中学殺人事件」から強い影響を受け、全員が自然と出会いのエピソードを披露していたところ。次世代への影響力は絶大と再認識。若干、時間をオーバーしてトークショーが終了し、抽選会が開始。これは会場内で購入した書籍1冊につき1枚抽選券が貰え、本格ミステリ作家クラブの作家さんの寄せ書きが貰えるかもというサービスでしたが、当たらんかったー。去年も一昨年もダメだったから3度目の!と思ったけど、こういう運は無いよね。2年連続で開票式には当たったんだから贅沢は言えないけど、やっぱり残念。その後、サイン会の時間になり、購入した5冊にサインを頂いて会場を後にする。予定通りALPHAさん、みほろさんと更に開票式で知り合ったパズル君とも会えましたが、MYSCONでヘルパーをしてくれたraphaさんも会場にいたのにはビックリ。帰りの電車内で土砂降りの雨が降ってきたけど、地元は通り過ぎた後だったから助かったわい。「市川尚吾作品集」を読み終わり、満足して寝。こんな週末。あと、宣伝を1つ。「MYSDOKU~ミステリ読書会~」というイベントの企画をやっています。MYSCON公式HPで詳細を告知しています(http://myscon.net/archives/2009/06/20090613_0202_245.html)記念すべき第一回の課題図書は、米澤穂信先生の「秋季限定栗きんとん事件」ですが、これは「今年話題なので沢山の人に集まって貰えそう」で尚且つ「自分自身もネタバレ有りでガンガン語りたい」と公私を見事に兼ね備えたチョイスなだけに楽しみ。ぶっちゃけまくるぜー。既に何名かの方から応募して貰えているので、興味のある方は是非ともご参加下さい。「ぼくが思うに、これは応募フォームから申し込むだけで片がつく」