先週の土曜日に山口雅也先生の最新作「キッド・ピストルズの最低の帰還」刊行記念サイン会に参加して来ました。
会場は三省堂神保町本店で14時開始予定でしたが、1時間前には早々と到着。入り口付近から至る所に最新作を筆頭に山口作品が平積みされていました。
事前に電話でサイン会の予約申し込みをしていたので、とりあえず「キッド・ピストルズの最低の帰還」を購入。刊行自体は5月21日だったのですが、幸か不幸か私の近所の本屋は田舎過ぎて置いておらず、サイン会直前に初めて手に取れました(笑)
キッドをモチーフにしたド派手な装丁と「すべてのパンク・キッズとパズル・キッズよ、待たせたな。」という粋な帯の文言が素晴らしいです。
購入後、まだまだ時間があったのですが、ここは本屋。時間を潰すのには困らないと新刊を中心に店内をグルグル。流石は三省堂本店と言うべき品揃えで、過去数年分の「SFが読みたい!」やミステリ関連の企画本も揃っており飽きさせません。
そうこうする内にサイン会の為の列整理が始まりましたが、列後方が店の外れにある階段へと流れていた事もあり、折角なので山口先生の登場を見てから並ぼうと待っておりました。
開始時刻を5分程過ぎた所で山口先生が会場入りし、よく写真で目にする黒の帽子にサングラスで颯爽と登場。やはり格好良い!
そこまで見届けてから列最後尾へ向かいましたが、結局順番が回って来たのが開始1時間後。
と言うのも今回のサイン会、過去の全著作が対象という訳で必ずしも1冊で終了ではなく、特に前半に大量に持ち込んだ方が多かったみたいでした。
私の場合、現在も昔読んだ作品の大半が札幌の実家なので、今回は引越し後に読んだ「奇偶」の講談社文庫版上下巻だけを持ち込み。
1つ前に並んでいた年配の男性の方は、全て三省堂のカバー付きの文庫本にサインして貰っていたみたいなので会場で購入したみたいでした。
その資力が羨ましいものの何冊まで持ち込んで良いものか全く見当が付かなかったので、どちらにせよ私の度胸では2、3冊が関の山でしょうね(笑)
あと、並んでいる間に読んでいた森見登美彦さんの「四畳半神話大系」が滅法面白く、待ち時間も気にならなかったのは幸いでした。
そして、遂に私の順番が回って来ましたが、先日の本格ミステリ大賞公開開票式同様にHNの「みっつ」でサインをお願いしました(笑)
山口先生 「HNの由来を聞いても良いですか?」
私 「いや、本名がOOなので、そこから何ですよ~。すみません、妙な名前でお願いし」
山口先生 「いや、でも人間っぽい名前だから良いですよ。もっと凄いHNってあるし(サイバーほにゃららと名前を挙げるも緊張の為、覚えておらず/汗)あと、バロンとか。男爵って(笑)」
私 「確かに凄い名前ですよね~」
言われてみれば、世の中には凝りに凝ったHNってあるから「みっつ」は普通な部類かも。というより、書き込んだりする時に楽なのが変更しない理由です(笑)
山口先生 「こういうHNの人達がオークションとかで激しく戦うのよ。見ていると面白いよ」
私 「はぁ、そういう話ってよく聞きますよね~。」
この辺り、やはり緊張の為、ろくな答えが出来ませんでしたが、蒐
集家やマニアを題材にした作品を多数書いている山口先生ならではの話かも。具体的にどんなオークションでとか聞いてみれば良かった!!
山口先生 「HNって事はHPとか持ってるの?」
私 「はい、今日の事も書かせてもらいます」
山口先生 「じゃあ、みっつで検索すれば出るかな?」
私 「あ~、どうでしょうか」
リップサービスでも聞いてくれたのは嬉しかったですが、多分「みっつ」で検索すると「問題点はみっつあって」とか文脈で出る気がします(笑)
もし、山口先生がアクセスしてくれてレポートを読んでくれたら光栄ですね・・・。
3冊のサインも終了し、お礼を言って席を立ちましたが、そのまま立ち去り難く、写真を撮って良いか係りの方に聞くと、わざわざサインする合間に撮影させて貰えました!
いや、他の方のサインしている所で十分だったので本当に恐縮ですよ(汗)
それが冒頭の写真なのですが、サインする時に外していたサングラスまでして貰ってカメラ目線な有り難い1枚になりました。
「2ショット?」とも聞かれましたが、携帯電話での撮影だったので流石に遠慮。
それにしても自分自身の要領の悪さを実感するのは、サイン会後に秋葉原のヨドバシカメラでデジカメを購入した事ですね。
先に買っておけ自分!(汗)
そんなこんなで、悪天候の中でしたが無事にサイン会に参加出来て一安心。山口先生も物静かでダンディな雰囲気で好印象でしたし、益々応援しますよ!!
さてさて、これから「キッド・ピストルズの最低の帰還」をじっくりと楽しもうと思います。