取るに足らない日々の出来事

本日は、ちょっと不思議な話。
昨日の日記のコメントに聖　和明さんが
「ぱすかさんも霊感あるんですね」って書いてくださいましたが、
自分では、そのようなものは全然ないと思ってます。
（というか、あったら非常に困る。(笑)）


けれど、子供の頃には、何度か不思議なものを目撃したことがあります。
あの頃も、それが何なのかよくわからなかったけれど
今思い出しても、やっぱり何なのかわからない。
ちょうどお盆なので、こんな話もいいかなぁと思い、書いてみます。
そんなに怖い話ではないはずですが。


其の壱　光の玉

子供の頃、私の住んでいた家の裏は大きなお寺で、お墓がたくさんありました。
物心付くまでは、そこの墓地が私の遊び場で
お墓の周りの塀の上を「忍者ごっこ」と言いながら走り回り、よく遊んだものです。
（まるで鬼太郎のような子供時代。）
あの頃はお墓というものを全く怖いと思わなかったのですが。
でも、小学生になり、お墓はチョット怖いものだという知識を得ると
途端に怖くなって近寄れなくなりました。
けれど、別にお化けを見たりすることはなかったんですが。


小学校高学年のある日、家の近くの道（お墓の横）を歩いていました。
すると突然、２メートルくらい目の前の空中を
野球ボールくらいの大きさの光の玉が
ものすごいスピードでお墓の方へ横切って走り、消えたのです。
遠く空の上だったら「飛行機かな？」とか思うかもしれないけど
ホントに目の前だったのです。
しかも光ってすぐに消えてしまったのです。
あれは一体何だったのかなぁ。
いわゆる「火の玉」っていうものなのでしょうか？？


其の弐　箪笥から…

私は、小学生の頃から７年間、茶道を習っていました。
先生は私の祖父方の本家の親戚で、祖父の姪にあたり、
本家はちょっと古い建物でした。
そこの２階の１室を茶室として使っていたのです。


小学校６年生だったある日、
私はいつものように茶室の畳に一人で座り、先生が来るのを待っていました。
夏だったので、隣の部屋との間にすだれが垂らしてあり
すだれ越しに、隣の部屋の箪笥が見えていました。
先生がなかなか来ないので、私はその箪笥をぼんやりと眺めていました。


すると、その箪笥の側面から、人間の手がニュッと突き出し
横の棚に何かを置いたように見えました。
人間の手は、そのまま箪笥に引っ込んでしまいました。
私は余りに驚いたので、何も言えず動くこともできず、
箪笥を見つめたまま、先生を待ちました。


後で、箪笥の横の棚を見ると、懐紙（お菓子を取る紙）が置いてありましたが
その懐紙を置いたのが誰なのか、さっき見た手なのか、わかりませんでした。
それ以降、私は再びその手を見ることはなく
茶室も新築されて別の棟に移ったので、その部屋にも行っていません。
あの手は、今思い出しても不思議です。
一体、何だったのかなぁ。
古い家だから、いろんなモノがいるのかも。


其の三　ケサランパサラン？？？

２０年位前に小学生くらいだった女の人は知っているかもしれないけれど
その頃、ケサランパサランという不思議な生き物の噂を聞きました。
ケサランパサランは、小さくて白くてふわふわしていて
それを見ると幸福になるとか何とか、そういう不思議な生き物らしいです。


小学校４年生のある日、
私は近所のいつもの道を友達と一緒に歩いていました。
いつもは全然見向きもしないのに
ふと、道端の草が気になり、その草に目をやると
小さくて真っ白で毛の生えた小さな生き物が、その草の上に乗っていました。
「え？？ちょっと待って！これ何？？？」と友人と驚いて見つめていたのですが
私たちが見つめていると、その白いモノから赤い角（？）が出てきました。
びっくりしたので、私たちはそのまま走って逃げ出し、
その後、その白いモノには会えずじまいです。


「あれは、毛虫のアルビノ個体かしら？」なんて考えもよぎりますが
あの頃は「ケサランパサランみたいなモノを見た！」と思ったものです。
でも、もしあれが毛虫だったとしても
あんな形（本当にふわふわで丸っこくて真っ白）のものは
それまでも、その後も見たことがなく
やっぱり今でも不思議だなぁと思っています。





私が子供の頃の不思議体験は、このくらいしかなかったと思います。
でも、先日「妖怪大戦争」のときにも書いたのですが
「子供には見えて大人には見えないもの」って
やっぱりあるのかもしれない、などと思ったのでした。