<六年前>
始めまして、諸君。私が君たちの指揮官となるバレル・レイド少佐だ。短い付き合いになるかもしれんが、よろしく頼む
特殊部隊チームXXX隊長。コールネーム『X-1』、柳・エイジ曹長であります!
同じくチームXXX隊員。コールネーム『X-2』、樹・シデン曹長であります!
同じくチームXXX隊員。コールネーム『X-3』、神鷹・カイト曹長であります!
うむ。いい目だ。だが、私の指揮下にある以上、諸君等の勝手は許されない。肝に銘じておくように!
『はっ!』
<現在>
……あれから、六年。今まで色んな裏切りにあってきたが、上官に『裏切られた』のは多分アンタが初めてだろうな。名実共に
覚悟できてるんだろうな……! 逃がしはしねぇぞ。
地獄の果てまでも追い続けてやるぞ、俺は
<地点B>
か、核ミサイルだぁ!?
そうよ。彼、標的に逃げ場がないよう、世界各地に核を降らせる気よ
馬鹿な……! 何時そんな物を入手できた!?
ニュースを見てないのね。元々、『スティンガーズ』は異世界異能者軍団組織『ガーディアン』への対抗のため、大量の核ミサイルを奪取していたわ
<地点A>
そのコントロール権、ボスが奪っていたのさ。抜け目がねぇ人だぜ
か、核って一体何発……
生易しいレベルじゃねーのは確かだな。全部使ってもおかしくはねぇ
……どうやら、本当に制限時間がヤバイみたいだね
急ぐわよ、アグニ! 発射されたら元も子もないわ!
ああ、分ってるさ!
(レイ、貴方こんな時に何をしてるの……?)
<とあるビルの屋上>
……
貴様の目的が達成されようがどうなろうが知ったことではないが、以前の分はきちんと返させてもらう
鎖、放せよ、怪我だけじゃ済まないぞ
ん? なんだ……お前、何を手に持ってるんだ?
コントロール装置さ……一つボタンを押したら世界が光になっちまう、核という名の魔法の呪文だよ
!?
続く