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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


へ引越しました。

2006.11.03
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カテゴリ:地球人スピリット

地球人スピリット・ジャーナル2.0につづく



「アンベードカルの生涯」 
ダナイジャイ・キール著 山際素男訳 2005 初版1983+1995 原書?


 どちらを先に読むかは別にして、この本と二冊でひとつの対をなすのが
「ブッタとそのダンマ」。ビームラーオ・ラームジー・アンベードカルの名前は、いままで故意に私たちの目から隠されていたのではないか、と疑ってしまうほど、彼が生涯に行った業績はただごとではないほど偉大だ。インドの何千年ものカースト制度の中で不可触賤民と蔑まれてきたアウトカーストに生まれ、やがてインド独立に際しては初代法務大臣としてインド憲法の草案を起草した人物の一代記である。

 ひとりの立志伝中の人物の伝記というにとどまらず、地球各地の先住民問題、アメリカの黒人問題、さまざまな移民問題よりもさらに深刻なインドのカースト問題を、根底の根底から告発した人物の渾身の人生を書きとめた本と言える。この本、現代インドに仏教を復興させた人物として読み始めたのだが、アンベードカルの仏教談義は、最後の最後にでてくるだけだった。

 私は、現代インドの政治史などというと
ガンジーやそれに連なる人々を漠然と知っているだけだったが、なんとこのアンベードカルを知らなければ、なにも知らないということになってしまう。むしろ、時代が進めば進むほど、アンベードカルの存在はますます大きくなるのではないか、とさえ思える。

 彼の意思を継いで、インド仏教を1億の民に増殖させた佐々井秀嶺上人がアンベードカル大菩薩と呼ぶに値する大変な人生であった。この本を読むと、アンベードカルは晩年になって、ヒンズーから改宗してシーク教徒になる可能性もあったようだ。しかし1956年に、彼の思想に共鳴する30万の人々ともに、ナグルプールで仏教に改宗し、ブッタのダンマに帰依したのであった。

 彼の伝記を読んでいて、つくづくびっくりすることは、彼の出自はマハラシュトラのプーナ市にあり、たびたび彼の人生上の大きな出来事がプーナを舞台にして起きていたことである。私もこの市をたずねたことがあるが、このようなアンベードカルのゆかりとしてこの市を見つめたことはなかった。この次、たずねることがあったら、彼の足跡も訪ねてみたいものだ。

 彼の人生の上で、大きな意味を感じる年代としては、1931年という年がある。アンベードカルが生涯の宿敵とも見たガンジーとの出会いの場面である。

 ガンジーはしげしげとアンベードカルを見やった。「あなたは、私と会議派に大変御不満がおありだそうですね。ですが、博士、私はこれまで長い間、あなたががま生まれない、学生時代から不可触民問題について考えつづけていたのですよ(この時、1931年、ガンジー62歳、アンベードカル40歳)。あなたもご承知と思いますが、この問題を会議派の政策に組み入れ、綱領のひとつにしようと、私は大変は努力を払ってきました。p134

 ガンジーは自ら名づけたハリジャン(神の子)・不可触民と名乗っていたが、アンベードカルは、正真正銘の不可触民だった。不可触民(アウトカースト)の民を5番目のカーストに位置づけようとするガンジーに対して、アンベードカルは、カーストそのものの不合理性を弾劾していた。腰の据わり方が違った。

 いずれにせよ、私にはこの1931年という年はとても面白い年だと思う。日本山妙法寺の藤井日達46歳はこの年、「日の国(日本)の仏法を月国(インド)に返す」という大志のもと、ボンベイに渡っている。アンベードカルがついに改宗先として仏教に帰依するまで、この時から25年の時間を要するが、この時、日達上人がインドに渡ることがなかったら、この大ドラマは展開することなかったかもしれない。すくなくとも、アンベードカルの残した遺志を発展的に継いだのが、一時、日本山サンガにあった佐々井秀嶺だったとすれば、私の当てずっぽうな推移もまんざら外れているばかりともいえない。

 そして、さらに面白いは、ボンベイの北、グジャラート州で、この1931年にチャンドラ・モハン・ラジニーシが生まれている。この魂がのちにOshoになったことを考えると、地球上の精神史における、きわめて重要なことが、この年に起きていたのだろうと、推測するのである。アンベードカルの伝記を読むと、彼は宗教家というより政治家というにふさわしい人物であると思う。しかしその周辺で、2500年サイクルのブッタのダルマが大きく転回しようとしていたのも事実であった。

 ここまでのストーリーはストーリーとして、アンベードカルがヒンズー社会の階級性からの脱出として選んだのが仏教だったとした場合、それがインド史での仏教の復興ではあったとしても、人類史における仏教の復活とはならない、と私には思える。不可触民ならぬ、ましてインドの民ならぬ私にとって、インドに生まれたブッタのダンマが、2500年サイクルでインドに帰ったのは事実でも、ゴータマ・ブッタの三宝に帰依することだけが、ブッタのダンマの転回とは思えないのである。

 この辺については、以前、
「湧き出ずるロータス・スートラ」にも書いたし、今後もこのブログの骨子になるはずだ。湧き出ずる、とはまさに宝塔湧出のからの引用だし、ロータス・スートラは、まさに法華経のアナロジーの現実化を夢見ていることになる。さて、ここから「アガータ:彼以降やってくる人々」という夢告にどのようにつながってくるのか、実は、いまに至っても実はまだよくわかっていないのだ。





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Last updated  2009.07.22 23:49:55
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