「Googleのすべて」 検索しか使わないあなたは損している! ROAD TO WEB2.0
2006/8 インプレス
1994年に創刊され2006年5月に休刊した「インターネットマガジン」の最近の注目すべき記事を柱にしながら、ムック形式でGoogleを中心にまとめた一冊。この1994~2006という期間がなんともいい。そして「インターネット」を冠する雑誌が休刊した、ということに、Web1.0終焉の悲哀を見る。
そして、その残り火を「Goobleのすべて」にかける、というのだから、なんとも涙が流れるではないか。時代はひとつ、終わったのである。そして、次世代へとバトンタッチをしようとしている。Googleについては、このブログでもなんどか取り上げてきた。いまさら、内容について、どうのこうのと言ってもしょうがないだろう。
今「男はつらいよ」48作目をみながら、このエントリーを書いている。NHKBSで2年がかりで全作を放映してきたシリーズが今日で終わるのだ。これはこれで懐かしい。阪神淡路大震災でボランティア活動をしている寅が映っている。そうか95年は、「男はつらいよ」が終了した年でもあったのか。この年こそ日本におけるインターネット元年だった。ここで時代は切り替わっていたのだ。そして今、インフラとしてインターネットは当たり前の存在となり、時代はさらにWEb2.0へとシフトアップした。
Googleがけっしてやらない2つのこと
Googleは、自らは取り組まないビジネスとして明言していることが2つある。「コンテンツを創り出すこと」と「それを保存すること」だ。あくまでも、他社によって生成された情報の体系化と検索性を高めること」が使命なのである。p035
本書はさまざまなGoogleの気になるサービスをさまざま紹介している。ひとつひとつは、もう僕には利用しきれないほど、いっぱいだ。「検索しか使わないあなたは損している!」なんて言われても困る。そういえばまもなくあと数日でWindows Vistaとやらが発売になるらしい。こちらも本当のことをいうと僕にはもう必要ないほどよけいなかざりがつきすぎている。いまだにWin2000で十分に感じている私がいる。
「Google が発見した 10 の事実」
ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
1 つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
遅いより速い方がいい。
ウェブでも民主主義は機能する。
情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
悪事を働かなくても金儲けはできる。
世の中の情報量は絶えず増え続けている。
情報のニーズはすべての国境を越える。
スーツがなくても真剣に仕事はできる。
すばらしい、では足りない。 p074
時代は刻々、未来へと続いている。