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地球人スピリット・ジャーナル1.0

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2009年4月1日

地球人スピリット
・ジャーナル2.0


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2007.08.06
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「スピリチュアル・マシーン」  コンピュータに魂が宿るとき
レイ・カーツワイル /田中三彦 2001/05 翔泳社 単行本 408p 原書1999 
The Age of Spiritual Machines: When Computer Exceed Human Intelligence
★★★★★

 どこぞの国の厚生労働大臣は「女性は子供を生む機械」発言をして、顰蹙を買ったが、「スピリチュアル・マシーン コンピュータに魂が宿るとき」発言も、時と場所によっては顰蹙を買いそうな表現だ。原文はWhen Computer Exceed Human Intelligenceだから、コンピュータが人類の知性を超えるとき、なのだが。

 たしか
「未来のアトム」中でだったと思うが、ホンダかどこかの日本のロボット開発会社が、人工知能をつけたロボット開発をするにあたって、バチカンにそのプロジェクトの可否を問うたことがあったという話を紹介していた。日本人は、東洋的な文化のなかではぐくんできた汎神論の拡大で、ロボットが知性や魂をもつ、ということにそれほど違和感がないのだが、キリスト教文化圏は、かなり拒否感がつよいらしい。だから、あれだけハード面やソフト面でも欧米が進んでいるのに、実際のロボットをつくる役割は、日本に回ってきてしまう、という話だった。

 もちろん、これはバチカンから、そのプロジェクトを進めることになんの異議もない、という答えをもらった、という落ちがつくのだが、それにしても、その筋には一応のご挨拶はしておかなくてはならないプロジェクトのようだ。

 さあ、だから、この本も、英文の通りに翻訳すべきなのであろうが、日本ではもう一歩進んだ表現になっている。「コンピュータに魂が宿るとき」。まぁ、誤訳だろうね。翻訳者は田中三彦他。田中には
「スターシーカーズ」ほか、たくさんの話題作の訳業がある。ここで田中がカーツワイルを異訳している、というより、むしろカーツワイルの世界がまた独特で、「日本訳」として出すためには、田中なりの工夫をしているということなのだろう。本書のある部分では原文をカットしたとも言っている。

 順序は逆転したが、
「ポスト・ヒューマン誕生」を読み進めながら、同じ著者の前作としてこの本を読んでみた。カーツワイルの「未来学」は私の感覚などを置いてきぼりにして、はるかかなたに飛び去っているかの感がある。だからこの1~2年に発行された本より、1999年に発行されたこの「スピリチュアル・マシーン」のほうが、ようやくだが追いつきやすい。

 この1999年には、「グーグル・アマゾン化する社会」というものが、私には見えていなかった。21世紀になってブログやSNSやセカンドライフが現れてきて、ようやく1999年にカーツワイルが言っていたこと理解しているという段階だ。

 プログラマ、ジャーナリスト、カウンセラー、というシンギュラリタリアンの三面的要素があるとするなら、カーツワイルは、「プログラマ」的素養に恵まれており、彼がコンピュータという時には、自分で開発するもの、作るもの、引き寄せるもの、という力強さをつよく感じる。

 
「フューチャリスト宣言」の対談の中で、梅田望夫も茂木健一郎も、過去はプログラマ的仕事にも携わっていたが、本当にプログラムが好きで才能がある他の人々をみるにつけ、自分は現在プログラミングそのものからは、一歩下がっている、という内容の発言があったと記憶している。つまり、この二人は、プログラマ的要素よりよりジャーナリスト的要素を強めているということがいえるだろう。

 カーツワイルの場合は、本来の科学者やジャーナリストと言ってしまうには、やや不安定な要素もありそうなのだが、実際に彼が開発してきたプログラムや関連の商品が的を得たものとしてビジネス的にも成功を収めているところから、より現実的な説得力を強く持っている。そして、それに輪をかけるのが、カウンセラー的要素も強いということだ。

 私は瞑想を経験したことがあるし、自身のBGM体験や他人の体験の観察から見ても、BGMはまちがいなくリラクセーション反応を呼び起こしている。p231

 228p以降の「スピリチュアル・マシーン」の中で、カーツワイルは心や霊的体験、瞑想、神、などに触れている。必ずしも決まりきった神学を借りてきているわけでもないし、私の感じているスピリチュアリティというものとも、また違ったものだが、彼の過去の創造物や予言の的中率からすると、耳をそばだてて聞いておく価値はある、と判断できる。すくなくとも本書の中における世界は、この本の原書がでたあと8年を経過して、おおむね妥当性のあるものだったと判断できる。

 著者には、さらにさかのぼる1990年に「インジェリデント・マシーンの時代」という本があるが、日本語訳はでていないようだ。とにかくネット上でみるところの彼の活動や発言は、ある意味、未来に対して、超過激だ。超過激ではあるが、妥当性がある限り、彼の切り開く世界は、どこまでも魅力にあふれているように思われる。

 
「スター・ウォーズ」「スタートレック」などの話題もでてきて、やはり、映画もみておく必要あり、と判断した次第。





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Last updated  2009.02.11 20:42:44
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