第6期決算
平成31年1月に現在の会社を立ち上げ、実質的には令和元年5月1日~事業開始しました。会社立ち上げの「平成31年1月~4月」が第1期この間実質的な稼働は無し。決算月が毎年4月です。今期(令和5年5月~令和6年4月)は「第6期」で実質的には「5期」経過しました。ようやく決算が確定して、 売上は、過去最高(前年比+30%)ですが 営業利益は、過去最悪という結果になりました。開始当初から、地道な展開をしてきたことと翌年からのコロナ禍の影響で計画を大幅に下回ること3年。ず~っと赤字路線を走ってきてようやく単月黒字化した頃に事業拡充でもう1か所施設を立ち上げたので人件費・家賃・その他の経費が2倍になりまた一(いち)から、再び赤字体制に突入・・・更には、元々経営感覚がない上に「自称三代続いた江戸っ子」である社長(嫁様)は「領収書」を貰うという習慣が全く無く、初年度~昨年度までは経費計上する額が極端に少なくその分すべて「使途不明金」即ち「事業主の借り」として計上されてきました。各金融機関からは、決算ごとに必ずこの「使途不明金」について厳しく尋問されます。ならば!と今期は、何でもかんでも領収書を確保してかなり経費計上したことも有って、大幅赤字となりました。借り入れもそろそろ限界になって来たし更に借り入れしたところで、これ以上月々の返済額を増やすと事業自体が成り立たなくなるギリギリの所なのです。今年の4月あたりから、何とか最低限の目標をクリアしてきたので何とか今月から、プラスに転じて行かないとアキマヘン。この仕事は、他の事業・商売と違って売り上げを上げようにも、「天井」が定められているし経費削減しようにも、「最低人員配置」が定められているし、肝心の利用者は計画通りにはやって来ない。更に3年に1度の「報酬改訂」で、突然「単価」が変更される。なかなか、タイトな縛りの中で経営していかねばならないという性質の仕事です。この先、次世代の子供たちをサポートするには次世代を担う人材も育成せねばなりません。昨今は、子供がいても事業継承が困難なご時世なのに子供がいない我が家にとっては、猶更大きな課題でもあります。事務長を兼務している医療法人も御多分に漏れずこの「事業継承」が今の大きな課題となっています。医療も、福祉も、「ホスピタリティ」は言うまでもなく大切な要素ですが経営を任す、となると経営センスや、人材育成の手腕などなどまた異なる能力が求められます。「ホスピタリティ」と「経営」は上手くバランスを取らないとどちらに傾いても良い結果にはなりません。福祉関係は、特に利用者の「定員」という壁があるので「あそこがなくなったから他を探せばいいや。」ってな簡単なことではないのです。ひとつの施設の閉所は、その分の利用者の「行き場」「居場所」を無くすことに繋がります。ですから、経営的にもしっかりと存続をさせねば結局、利用者に負担をかけることになって今うのです。・・・それにしても福祉関係の給料は安すぎる!K田総理だったと思うけど「福祉関係の職員の給与を上げる!」なんて大風呂敷を広げたはいいが、とりあえず今回「2%UP」ということになり、それはそれで良いのですが「+2%」=「6,000円UP」みたいなことをどこかで宣ったらしく大変迷惑をしています。「+2%=6,000円」ということは元々が「300,000円」ってことだよね?公務員や公共の施設の職員はそれぐらい貰ってるのかもしれないけれど民間の細々とやっている福祉施設で「平均給与300,000円」なんて聞いたことがない!しかも、今回の改定ではうちの施設に該当する区分では「+1.1%」となりました。これで「給料+6.000円」の原資なんか出ない!しかも、この「+1.1%」は「売上実績」に対して。なので、売り上げが少ない所は「それなりに」しかいただけませんし、法律上、「売り上げが多くても」「少なくても」配置人員は同じにしなければならないので、結局、弱い所は給与を上げることが出来ず、中には存続の危機に陥るところも・・・と危惧しております。経営側のみならず今回の改定では、(詳細は省きますが)利用者をも「選別」する傾向になりかねないような報酬区分を新たに細かく設定してきて納得できない日々を過ごしております。運営側も、利用側も、「新たな縛り」が出来ただけ。相変わらず法律を作るお偉方は現場の事をま~~~~~~~~たくご存知ないまま涼しい場所で、机上の空論を交わしておるのでしょうな。ま、ここで吠えていても何にも変わらないのでとにかく、次世代を見据えて黒字体質となるよう努力し次の担い手が、少なくともお金のことで苦労することがないような体制にして渡せるようにしたいと考えています。