Phil Demmel <MACHINE HEADを立て直した男>
Phil Demmel → Guitarist : Vio-lence , Torque , Technocracy , Machine Head ~ MACHINE HEAD Loud Park ’07出演決定記念 ~影が薄いが実力のある男というのはいろんな場面に出てくるが、大抵の人間は表立った人間にこそ目を向けるが、“縁の下の力持ち”的な人間は気づかれること無く、やがて忘れ去られてしまうかも知れないのだ。・・・そんなワケで、今回は『Blackening』においてメディア及びファン両方から賛辞の数々を受け成功といっても過言ない存在にまで押し上げたMACHINE HEADの影の功績者であり、Lead Guitaristでもある、 Phil Demmel (フィル・デメル)をFeatureする!“Phil Demmel”という名前を聞いて、「あぁ、最近の MACHINE HEAD でリード・ギター弾いてて、長髪が似合わないゴリラ顔のオッサンね!」※上記写真参照。と分かる人はMACHINE HEADのワリと熱心なFanだと思う。更に突っ込んで、「確か…MACHINE HEADのRobb Flynnと一緒に VIO-LENCE でギター弾いてたんだよね~」という事を知っている人は筋金入りの’80s Bay Area Thrash Metal Maniaであろう。だが、「チョット待て!Robb Flynnなんてなぁ、 VIO-LENCE に在籍してた期間なんてごく僅かなんだぞ!それに比べてPhilはOriginal-Memberの1人でなぁ、活動休止後にはBassのDeanと TORQUE を始めたのを知らないだろ!更にその後の TECHNOCRACY ではなぁ!!・・・」と、ここまで彼の経緯を知っている人間は…いないか?いや、いる!オレみたいなヤツがいるハズだ!…っていうか他にも絶対に居てほしいっ!!!!Philは1967年4月1日生の40歳。(※Robb Flynnは1歳年下で1968年7月19日生)VIO-LENCE(ヴァイオレンス)は1985年にPhil Demmel (Gt)とPerry Strickland (Dr)を中心に結成し、1988年に1st『Eternal Nightmare』、1990年に2nd『Oppressing The Masses』、1991年に3rd『Nothing To Gain』とリリースしたが、その後に活動休止し、PhilはDean Dell(Ba)と共に“TORQUE”(トルク)を結成した。サウンド的にはVIO-LENCEのBay Area Crunch(Thrash Metal)から遠ざかってしまい、当時流行だったHC系のModern Heavynessそのものであった。このバンドでPhilはVoも担当しており、音楽性を比較される対象として、元が同じバンドという事もあったせいか初期MACHINE HEADに近いとか、パクリだ、猿真似だと揶揄されることも少なくなかったが、自分はの率直な感想としては、NYHCの雄“ BIOHAZARD ”初期の頃に近いと感じた。歌うというよりはハードコアの影響がモロに出た、アジテーション系(?)のVocal-Styleであり、他のメンバーのコーラスもまんまBIOHAZARDのソレだった。結局、TORQUEがリリースしたAlbumはSelf Titleの1枚に終わり、次のバンド、TECHNOCRACY(テクノクラシー)はガラっと変わり、実験的なサウンドになり、ニューウェーヴの影響をモロに出している感じでVocalもGothっぽかったり、ファッションもVocalは特に近未来的なラバー・コスチュームであったり、自分はハッキリ言って好きではなかった。それからしばらく自分も忘れかけていた頃、2002年にAhrue Laster(Gt)が抜けたMACHINE HEADに加入という事で、個人的にはかつての仲間に救われ嬉しい反面、今までの苦労が報われるかという不安とが入り混じり、近所のオバチャンのような思いだった。直後にリリースされたLive Album『Hellalive』には8曲目と12曲目のみではあったが音源が出たことにより、ホッとしたのもつかの間、Roadrunner Recordsとの契約が終了してしまい、また解散か?と心配したが、欧州で本国に先駆け、『Through The Ashes Of Empires』がリリースされ、やがて本国USAでも再契約され、やっと安心することができた。そして、今回の『Blackening』が高評価を得られたことにより、近所のオバチャンのような、元不良の教え子が活躍している様子を遠くから応援している元担任の教師のような心境だ。まだ未聴だが、最近ではChuck Billy(Vo:Testament)と、奇行によりExodusをクビになったSteve`Zetro’Souza(Vo)の“ Dublin Death Patrol ”というプロジェクトにも参加しているらしい。他メンバーは、Andy Billy(g:Legacy/Exodus),Greg Bustamante (g:Rampage),Steve Robello (g:Out of Control),Willy “Lange” Langenhuizen (B:Rampage・Laaz Rockit),John Souza (B),Danny Cunningham (Ds)。あと、意外だがPhilには自身のシグネチャーモデルのギターが存在する。Jackson GuitarsのモデルでFlying Vの亜種で、その名もDemmelition V(デメリション・V)だ!破壊のデモリションとDemmelをかけたくだらないダジャレの割りに、笑えないぐらいにカッコイイ!モチロンMACHINE HEADのPVやLiveでも使用している!!※上記写真参照オレはそんなこんなで彼をこれからもずっと見守っていくことを誓う!!Loud Park'07には行けなくとも・・・(泣)【 各Band遍歴&Member表】 VIO-LENCE Member:(卒業生) Sean Killian Vocal Dean Dell Bass ( Vio-lence , Torque ) Troy Fua Guitar Perry Strickland Drum Phil Demmel Guitar ( Vio-lence , Torque , Technocracy , Machine Head ) Ex-Member:(中途脱退) Jerry Birr Vocal Eddie Billy Bass Robb Flynn Guitar ( Forbidden , Vio-lence , Machine Head ) Ray Vegas Guitar ( Attitude Adjustment ) Mark Hernandez Drum( Torque, Technocracy ) ※エディー・ビリー(Ba)はTESTAMENTのVocal、チャック・ビリーの実弟。 TORQUE Member: Phil Demmel Vocal/Guitar ( Vio-lence , Torque , Technocracy , Machine Head ) Ray Vegas Vocal/Guitar Deen Dell Bass/Backing Vocal ( Vio-lence , Torque ) Mark Hernandez Drum/ Backing Vocal( Torque, Technocracy ) TECHNOCRACY Member: Shack Keyboard Chris Adisson Bass Phil Demmel Guitar ( Vio-lence , Torque, Technocracy , Machine Head ) Mark Hernandez Drum ( Torque, Technocracy ) Steve Machado Vocal<更にオマケ> FORBIDDEN Member:(卒業生) Russ Anderson Vocals (1985-1997) Craig Locicero Guitar (1985-1997) Tim Calvert Guitar (1989-1997) Matt Camacho Bass (1985-1997) Steve Jacobs Drums (1992-1997) Ex-Member:(中途脱退) Robb Flynn Guitar (1985-1987) Glen Alvelais Guitar (1987-1989) Paul Bostaph Drums (1985-1992) ※ポール・ボスタフはデイヴ・ロンバード(Dr)不在のSLAYERで活躍し、 実力はデイヴよりもスゴいのでは?といわしめたほどの人物。