カテゴリ:天文
1.ASiairが久々のアップデート
2024年3月18日、ASiairを開くと自動アップデートとファームウェアの更新が始まった。これまでのアップデートと少々様子が異なっていた。アップデートと更新が完了して再起動すると、カメラやマウントとの接続がかなりトラブりました。これまでに無かった現象でした。撮影が急がれるので2台目のバックアップASiairを取り出し、アップデートと更新を行うと、無事接続できました。 今回のアップデートでASiairのバージョンは、 2.1.10.74 → 2.1.2.11.01 桁数くらいは統一してほしいものである。わかりにくい表記である。 2.ASiairで12Pが自動導入できた ポンス・ブルックス彗星が旬のこの頃、急に彗星が見たくなり、スマホのStellarium星図を開いて位置を確認しました。木星とM33の間のM33寄りと頭に入れ、ASiairと接続したSharpstar 61EDPH IIをそちらへ向けました。鏡筒の向きを確認するためにASiairの星図Sky-Atlasを開いてみると、何と 12P/Pons-Brooks との表記があるではありませんか。 ASiairの星図での12P 前のバージョンではどうだったのかは定かではないが、今回のアップデートで彗星にも対応するようになったようです。GoToをクリックするとプレートソルビングでの自動導入がちゃんとできました。 12Pへのプレートソルビングの様子 ASiairにて 0.5秒露光でのポンス・ブルックス彗星の一発撮りの写真が下の写真です。0.5秒でも結構見えるものです。 ポンス・ブルックス彗星の0.5秒露光での一発撮り 3.ライブスタックとオートラン撮影にトライ 彗星のライブスタックに初挑戦してみました。薄暮のせいかオートガイドの星像状態が悪く、彗星核のガイドを指定しても他の恒星へのガイドは移動してしまうトラブルがあり、核ガイドはうまくゆきませんでした。 ライブスタックの状況は下のとおりでした。 ポンス・ブルックス彗星のライブスタック(11回スタック)の状況 撮影日:2024/3/27。場所:南関東_自宅ベランダ。鏡筒:Sharpstar 61EDPH II(f=360mm)。フィルター:なし。カメラ:ASi294MC Pro (Gain: 200, 温度:0℃)。ガイド鏡:SVBony ミニガイド(f=120mm)。ガイドカメラ:ASi220MM Mini)。コントローラー:ASiair Plus。露光時間:30秒 30秒露光でのオートラン撮影の状況。 オートラン撮影の状況 4.あとがき ・ASiairで彗星のプレートソルビングによる自動導入が可能になったのは大きいアップデートである。これから気楽に彗星観望ができます。 ・今回のドタバタ彗星撮影では核ガイドが不発でした。彗星核ガイドのためには、ガイド鏡はEDレンズのものを使って解像度を上げる必要があるのでは、と思いました。 ・一方、今回のバージョンアップでデメリットもありました。ダークやフラット撮影用のアンドロイドVer7のタブレットが使えなくなくなりました。また、ASiair起動時に「Checking data integrity データの整合性をチェック中」や「Decompressing data データを解凍中」などのメッセージが出てきて、起動にかなり時間がかかるようになったのが痛いです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 29, 2024 11:15:02 AM
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