意外にすごいぞ Jigdo
BitTorrentとは別物のJigdo「Jigdo」は一部のLinuxのisoファイルをダウンロードするときに利用できるツール。「BitTorrentとあんまり変わらないんでね?」と思ってたら全然別物でした。Debianなどのisoファイルを沢山利用するのなら、「Jigdo」のほうが断然いいです。ということで、今回は「Jigdo」のご紹介。とりあえず、Jigdo以外のダウンロード方法と比較するために各種のダウンロードの説明図を作ってみました。まず基本から。ブラウザでダウンロードする場合 まんまですね。1つのサーバから延々とダウンロードし続ける感じです。BitTorrentでダウンロードする場合 ダウンロードが速いと言われる所以です。あっちこっちからisoファイルの断片をダウンロードしてきます。状況によってはものの数分でダウンロードが完了することもあります。ただし人気の無いファイルの場合はシーダーが少ない(極端な場合は無い)ので逆にすんごく遅くなることもあります。Jigdoでダウンロードする場合 各debパッケージをダウンロードしてisoファイルを構築するところがまずBitTorrentと違う所ですね。それ以外は「BitTorrentとあまり変わらないんじゃね?」って感じです。というか私はそう思っていました。まぁ確かにisoファイルを1つも持っていない状態で新規にisoファイルをダウンロードするのなら、あんまり変わり映えしません。というか、ケースによってはBitTorrentの方が速いと思います。違いが出るのが、バージョンなどが上がって、バージョン違いのisoファイルをダウンロードするときです。旧版等のiso と Jigdoを使ってiso を作成する場合 手持ちに「旧版等のiso」がある場合、そのisoファイルを再利用しつつ、新しいisoファイルの作成が可能です。デストリビューションのバージョンが新しくなったといっても、すべてのパッケージのバージョンが新しくなるわけではありません。バージョンの変わっていないパッケージの部分を「旧版のiso」から再利用するわけです。(旧版等と言っていますが他のデストリビューションのisoも利用出来ます。ただし、再利用できるパッケージがどれくらい含まれるかは、デストリビューションによります。デストリビューションのバージョンが近いほど、再利用率が高くなります。Debianのテスト版などは特に有効です。)バージョンの変わったパッケージや足りないパッケージのみをネットからダウンロードして、isoファイルを新たに構築するという形になります。BitTorrentの場合は一からのやり直しになるので、そこが大きく異なります。Jigdoがネットワークに負荷をかけないと言われる理由はこれなんですね。isoファイル公開サーバも必要無いですし、サーバ設置側の負担も軽減されるわけでいいことづくめです。1枚目はBitTorrent、2枚目以降はJigdoをいう使い方が賢いダウンロード方法かもしれません。ということで、興味がありましたらぜひJigdoを使ってみてください。ちなみにJigdoはCUIベースで使うのが基本ですけどね(笑)。関連・Jigdoでダウンロード (Jigdoの使い方)Jigdo関連サイトjigdo をつかって Debian CD イメージをダウンロードする http://www.jp.debian.org/CD/jigdo-cd/Debian Jigdo mini-HOWTO http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Debian-Jigdo/index.html