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テーマ:最近観た映画。(39239)
カテゴリ:試写会で観た映画
大人になりきれない37歳の女性が、妻子がいる元恋人と復縁しようする“イタい”姿を、
ユーモアを交えながら、ほろ苦いタッチで描いたプチコメディ&ヒューマン・ドラマです。 “あなたは、ワタシを、笑えない。” 原題は、“YOUNG ADULT”。 ≪ストーリー≫ ひとり暮らしの部屋で目覚め、コーラをボトルからガブ飲みするメイビス・ゲイリー。 ミネアポリスに住むメイビスはバツイチの37歳、自称作家、実はゴーストライターだった。 最終章を執筆中のヤングアダルト(少女向け小説)「花のハイスクール」シリーズは、 人気がすっかり落ちてしまい、まもなく終了することになっていた。 そんな時、見慣れないアドレスから赤ちゃんの写真が添付されたメールが届く。 それは、 “娘の誕生パーティにお越しください”という高校時代の恋人バディ・スレイドと 妻のベスから届いた、幸せいっぱいの案内メールだった。 デート相手に不自由していなかったメイビスだったが、一夜限りの男と空しい朝を迎え、 突然荷作りをし、愛犬を連れて愛車のミニクーパーに乗り込み故郷へと出発する。 メイビスはバディとヨリを戻し、輝かしい青春の日々を取り戻そうとするのだったが・・・。 ≪スタッフ≫ 監督はジェイソン・ライトマン、製作はリアンヌ・ハルフォン、ラッセル・スミス、 ディアブロ・コディ、メイソン・ノヴィック、ジェイソン・ライトマン、 製作総指揮はヘイサン・カヘイン、ジョン・マルコヴィッチ、スティーヴン・レイルズバッグ、 ヘレン・エスタブルック、脚本はディアブロ・コディ、撮影はエリック・スティールバーグ、 編集は、デーナ・E・グローバーマン、プロダクションデザインはケヴィン・トンプソン、 衣装デザインはデイヴィッド・C・ロビンソン、音楽はロルフ・ケント。 ≪キャスト≫ メイビス・ゲイリーにシャーリーズ・セロン、バディ・スレイトにパトリック・ウィルソン、 バディの妻ベスにエリザベス・リーサー、高校時代の同級生マットにパットン・オズワルト、 他にJ・K・モンズ、コレット・ウォルフなど。 「JUNO/ジュノ」のジェイソン・ライトマン監督とディアブロ・コディ脚本のコンビが、 再びタッグを組んだ作品で、映画賞でも名前が挙がっていたので楽しみにしていました。 今日の試写は、パラマウント映画の試写室で行われ、女性限定&イベント付きでした。 ライトマン監督の作品は「JUNO/ジュノ」もですが、監督自身が脚本も手掛け、 ジョージ・クルーニーが主演した「マイレージ、マイライフ」も大好きな作品です! 今作でもライトマン監督らしさ(ライトマン・ワールド?!)がたくさん溢れていて、 何とも“イタい”主人公の女性を、笑いもあちこちに入れながら温かく描いています。 人気シリーズを書いたとは言っても、あくまでもメイビスはゴーストライターで、 その人気もすでに過去のものとなって、最終章を書き上げるだけに・・・。 シャーリーズ・セロンが扮するメイビスは、言うまでもなく美人でスタイルも抜群! ただし、大きな問題は“誇大妄想癖”と言うか、“激しい思い込み”とでも言うか、 一歩間違えば“心の病”で病院行きにされるくらい大胆なアクションを起こします。 創造性が必要な作家という職業のせいもあってか、突然、今の自分から脱するために、 結婚して子どもが生まれたばかりで幸せいっぱいの元彼とヨリを戻そうとするなんて、 メイビスがどういう発想の持ち主なのかは理解できません。(笑) 元彼を思い出し、あの頃に戻れたら・・・くらいの思いは同性としてわかりますが。 しかも、メイビスはかなりの“本気モード”でなりふり構わない発言と行動に出ます。 本当にこんな女性がいるのかどうかはともかくとして、自分の気持ちに正直過ぎる、 “イタい”を超えて、かなり“怖い”女性としてメイビスを描いています。 バディの妻ベスがママさんバンドを組んでいて、ライブで演奏し始めた曲が、 青春時代の大切な思い出の曲だった時の、メイビスの嫉妬に満ちた眼差しは、 ここから一気にオカルトものになっちゃうのかと思うくらいすごかったです。(笑) そして、パットン・オズワルトが扮した同級生マットが今作の“キーマン”です。 メイビスとマットの再会に始まり、次々と予想外の出来事が・・・。 幅広いジャンルの作品で、さまざまな役を演じてきたシャーリーズ・セロンですが、 今作で、また新たな一面を感じさせてくれました。 どこから誰が見ても魅力的なメイビスから、スッピンでだらしないメイビスまで、 自分勝手な行動ばかりのメイビスを、どこか憎めないキャラに仕上げています。 思いを寄せられるバディ役のパトリック・ウィルソンもパパ役がお似合いでした!(笑) マット役のパットン・オズワルトは今作で注目され、残念ながら受賞は逃しましたが、 放送映画批評家協会賞で助演男優賞にノミネートされていました。 「レミーのおいしいレストラン」で主人公レミーの声を担当し、他にはTVドラマや マイナーな映画に出演していて、今まで知りませんでしたが、コメディアンでもあり、 ミュージシャンでもあり、舞台などでも活躍し、アメリカでは有名な方だそうです。 犬のアカデミー賞として創設された“ゴールデン・カラー賞”にノミネートされている、 メイビスの愛犬ドルチェ役のチワワのハンマーは、動き回りとっても可愛かったです。 思っていたほど活躍する場面がなかったのはちょっとだけ残念でした。(苦笑) 女性はメイビスを観て反面教師にするも良し、男性は女性の本性の一面に触れるも良し、 いろいろな見方ができる、いろいろな感想が聴ける作品になっているかと・・・。 2月25日より、順次全国ロードショー公開されます。 「ヤング≒アダルト」 オフィシャルサイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 14, 2012 03:18:55 AM
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