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カテゴリ:読書
■■□ 最近の読み終わり □■■
別宅参號に、最近読んだ本の感想をアップ。良かったら読んでくださいませ。 ・安達千夏『おはなしの日』 ・鹿島田真希『白バラ四姉妹殺人事件』 ・絲山秋子『海の仙人』 安達千夏『おはなしの日』は「濃厚な愛の世界を描く作家」という先入観で読み始めたら、、、 どの作品でも描かれているのは「母から疎まれた、孤独をかみ締める少女の日の光景」で。 かつての少女として読んでも、今の母親の立場から読んでも、少女たちが心に受ける傷の痛みが切なくて辛くて。 どうしようもないもどかしさを、読みながらずっと感じていたかもしれない。 心をざわめかせ、妙に力強く心に残る物語かと。 うーむ。泣き虫の私にしては泣かなかったかな。うるっとはきたけど。 どんなに辛い時でも弱音を吐かずけなげに振舞う子供たちを見ていると、 泣いてる場合じゃないって思わされちゃうのかも。 鹿島田真希『白バラ四姉妹殺人事件』ははっきり言ってヘンな物語かな。 何が真実なのか。読んでる内に次第に物語の輪郭すらあいまいになっていく感じ。 翻弄される楽しみを味わえるかも。結構、こういう話は好きだったりするんだけど。 で、物語の全体に流れているのは「女性性」だったりするのよね~。 妙に馬鹿ウケしてしまったのは私だ。うけけけけ(笑)。 寝ながら読んでたから余計何が何だか分かんなくなったのかもしれないけど(←おい^^;)、 やっぱり鹿島田真希って作家は面白い♪今後も要チェックかな。 絲山秋子『海の仙人』は、前回の芥川賞を受賞しそこなった作品。 前半の雰囲気は好きだし、面白いんだけどねえ。ぽりぽり。 もっと積極的に絡んでくるのかと思ったファンタジーも、イマイチだったし。 ただ、相変わらずキャラの設定は巧いと思うのよね。 絲山秋子さんも、今後も要チェック!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 24, 2004 05:18:27 PM
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