カテゴリ:読書2024
有吉佐和子氏の初期の作品『紀ノ川』『香華』は、女性物との印象で、
若かったわたしはそのような作品と思われるものは、同時代的には読み継がなかったのです。 でも、近ごろ読みだした未読作品群の中の『鬼怒川』は、女の一代記といえばいえるのだが、 それだけではない作家のメッセージが、物語の中ににじみ出ているのに気が付かされた。 時は明治時代、絹の里・結城の機織りは女性の仕事、優秀な腕持つ女性が有利な結婚ができる。 というと、やっぱり同じかあ、となるのだが、 戦争の不条理を言いながら、男脳女脳のどうしようもない違いや、 かえって、その違いのおもしろさを描いているのではないかと思う。 わたしは男女の区別が苛立たしいと思って幾星霜。 しかし、違いこそ人間の生きるエネルギーになっているのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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