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2005.07.16
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テーマ:鬱病(2268)
カテゴリ:カテゴリ未分類
7月16日から実家の青森に帰省した。
上の子は前々からこの日を待ちわびていたようで、とても嬉しそうにしていた。
下の子は何のことかさっぱりわからないといったきょとんとした目で僕や妻を
みていた。

二子新地から電車に乗る。
土曜日ということもあって、それほど混雑はしていなかった。
僕は優先席が設けてある付近のドアから電車に乗った。妻も下の子を抱きかか
えて僕についてくる。上の子は僕の左手をしっかりと握ってニコニコしていた。
。。。。
優先席。。。おいおい、ここに子供を抱きかかえたか弱い女性が立っているじゃ
ないか。なんで君たちはいつも寝たふりをして席を大変な方たちに譲らないんだ?
僕は心の奥底からこみ上げてくる激情を抑えることが出来なかった。
一番若いにいちゃんの前にしゃがみこみ「もしもーし」と声をかけたが知らん顔。
それを見た妻は僕を必死になって止めた。
「blues、いいから、私は大丈夫だから。。。」
うーん、妻が大丈夫でもこの若いにいちゃんの頭は大丈夫じゃない。修正して
やりたい。。。
苛苛が血流に乗り、全身を駆け巡る。
上の子が心配そうに握りこまれた僕の右こぶしを凝視していた。

はいはい。わかりました。我慢します。

うつ病が酷かったときは、きっと修正していたでしょう。
これも少しは回復してきた証拠なのかな?と思った。

でも、僕は悔しさが腐食しないタイプなのでこのまま電車を降りると心にシコリ
が残ってしまう。

はぁ、どうしたものか。。。

とりあえず、ひたすらめんちきっとこ。


東京駅に着き、ビールを一缶空け、電車の到着を待った。
上の子はとてもはしゃいでいる。
下の子は初めて見る新幹線を見て「ぶーぶ」と連呼していた。「新幹線だよ」
と教えると、可愛らしい声で「ちんかんちぇん、ちんかんちぇん」と言ってい
た。

新幹線に乗り込み、指定された座席について一息ついた。
ここまでの道程で少々疲れたのか、お腹が減ってきた。妻にそのことを告げると
「わたしも」と言うので、ちょっと早いが駅弁を食べることにした。

食後、トリプタノール25m×2、レキソタン2m、スルピリド100mを服用する。

食事が終わると薬のせいもあって眠気が襲ってきた。今日は眠気を我慢しなくて
いいので、そのまま眠りについた。

目を覚ますと仙台駅に電車が停車していた。結構寝たな、と思いながら家族の
様子を伺う。
全員まだ闇の世界を旅していた。

僕はおもむろにバッグを空け、中から聖銀辞典というシルバーアクセの本を
とりだした。おもわず口元がほころぶ。この本は7/15に発売されたのだが、
帰省のとき、電車の中で読もうと楽しみを取っておいたのだ。

ああ、いいなやっぱり。

ぺらぺらめくったり、じっくり眺めたりしているうちに八戸に到着。皆を起こ
して青森行きの特急列車に乗り換えた。
ここからはこ一時間ほど揺られることになる。

青森に到着。

ホームに降りると「blues!」という声が後ろから飛んできた。
ん?と首を後ろに向けると、父と母が満面の笑みで出迎えてくれた。
上の子はおばあちゃんの方に駆け寄り、嬉しそうに抱きついた。下の子は
父の「おじいちゃんだよ」という呼びかけに、きょとんとした顔をしていた。

父の車に乗り込み家へと向かった。

実家に到着。

ああ、やっぱ実家はいいですね。落ち着きます。そして、高校までのことが
思い出されます。

荷物をとりあえず玄関に放り込み夕飯を食べに出かけた。

夕食は上の子の提案で”焼肉”となった。
大人数での焼肉。最高にいいですね。雰囲気だけでご飯がすすみました。
上の子も久しぶりの焼肉にとても喜び、いつもよりも沢山食べていた。

家に戻り、父と飲みなおした。

父がほろ酔い気分で語りだした。
「お前に隠していたことがある」
母がやめておきなさい、と父に忠告していたが、そこまでしゃべられると
気になって仕方がないので、父に話を進める様に促した。
すると、
「実は、俺、心臓の手術をしたんだ。動脈がどうも上手く機能していなか
ったようで、もう少しで狭心症になるところだった。幸い、メインの動脈
のほかに小さな動脈があり、そこが運良くも機能していたお陰で重大な
状態にならなかった。今は元気そのものだ」
と。。。
僕は急な告白に戸惑ったが、とにかく結果的に手術は成功して、そして
前よりも元気な父が今目の前にいることに深い感謝の念がこみ上げて来た。

父の手をとり、「よかった。孫たちの嫁さんを見るまでは元気でいてくれ」
と伝えた。

酔いのせいで、口が軽くなっていたのだろう。父はさらに何かを言おうと
した。それを母がまた制した。

僕はまた父に話すように促した。
「T先生が無くなったんだよ。自殺。車の中で一酸化中毒死。。。」
突然のことに言葉を失った。
Tさんとは、僕が小中学生のときにアイスホッケーのコーチだった方で、
青森のアイスホッケーの立ち上げに大きく貢献した方だった。とても明る
くていつも笑顔を絶やさない人だった。
僕には彼の笑顔しか印象にない。

母は「bluesが今大事な時期だから話さないでおこうと思ったのに、父さん
ったら。。。blues大丈夫?」
と心配そうだった。
僕は「大丈夫、でも意外な人が意外な死に方を選んでびっくりしている」
と告げた。

父の心臓手術の成功、そして相反して恩師の自殺。
対局しすぎてどう反応して、どういう顔をしていれば良いのか分からなか
った。

自殺する前に恩師に言いたかった。


「死ぬのはいつでもできます。だから今日は生きてみましょう」と






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Last updated  2005.07.20 19:03:37
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