レッキー減量--オークション惜敗--
夢を見ていたようだ。目覚めたようだが現実なのかどうか判然としない。朝日が部屋に差し込んできているのを確認して初めて夢ではないと確信した。また月曜日が来てしまった。そんな諦めの考えを抱きながらリビングへと向かった。アモキサン25m×2、レキソタン5m、トリプタノール10m、スルピリド100m、テノーミン25mを服用して煙草を一本完全に灰にする。天気予報では台風が近付いてきていると報じていた。会社に行きたくなかったが、今日は歯医者も心療内科もあるので行かないわけにはいかない。苛立ちを隠すように煙草を何本か灰にした。子供達が保育園に行く時間になったので見送った。出社時間までまだ時間があったので、コーヒーを入れ、ブルースをかけ、煙草を吸って時間を潰した。ほどなく出社の時間となった。帰り道に雨にぬれるであろうことを想定して、濡れてもいい服装で出かけた。外に出ると、強い風が吹いていた。雲の流れが速い。胸の奥から湧き上がる嫌悪感を押し留めて、駅へと歩を進めた。駅に着いた頃ちょうど電車が滑り込んで来たので、列車内に体を押し込んだ。湿気のせいか、いつもよりも電車内独特の匂いが強い気がした。嫌悪すべき匂いに耐え揺られていく・・・オフィスに入る前に煙草を灰にし、覚醒を試みる。覚醒はせず、軽い眩暈を覚えた。自席につきメール等を一通りチェックし、今日のスケジュールを頭の中で簡単に立てた。まずは歯医者を予約してあったので、歯医者に行く事にした。それほど待つ事もなく診察室内へ呼ばれた。1時間ほどで治療が終わった。前回、初診の時は5,000円ほどかかったので、ドキドキしたが700円程度ですんだ。給料日前なので治療費も馬鹿にならない。治療も終え、自席に戻り仕事をすることにした。仕事に取り掛かろうと思った時、携帯が鳴り出した。出ると妻からだった。下の子が手足口病になったようなので、これから迎えに行くとの事だった。そういえば、上の子も小さい時、よくこの病に冒されていたなぁと思いにふけった。そうこうしているうちに、午前中が終わってしまった。アモキサン25m×2、トリプタノール10m、スルピリド100mを服用する。昼食は食欲がなかったのでビダーインゼリーで済ませた。10秒もかからない軽食に半ば嫌気が差したが、食べないよりはましであろう。その後、午後の就労時間まで読みかけの小説を読んで過ごした。午後、一番でミーティングがある予定であった。会議室へ向かったが誰もいない。おかしいなと思い自席に戻る。予定表を確認すると確かにミーティングとなっている。また会議室へ。10分待つも誰も来ない。これはおかしい。自席にもどるとTさんが「Hさんが別件が入ったのでミーティングは延期するそうです」との事だった。知っているんだったらもっと早く伝えてくれ。徒労感、孤立感が襲ってくる。ミーティングがなくなったので、いつものルーチンワークを淡々とこなすことにした。仕事が終了した頃には診療時間になっていた。心療内科へと向かった。比較的混んでいたので、少し待たされた。こんな事なら小説の一つでも持ってくれば良かった。今日は台風のためバッグの中に紙類は入れてなかったのだ。後悔の念にかられながら名前を呼ばれるのをじっと待った。30分ほどして名前が呼ばれた。主治医に眠気がまだたまに酷く出る事、今のところ感情の浮き沈みはそれほど激しくない事を告げた。話し合いにより、処方が変わった。今までレキソタンを朝夕5mずつ服用していたのを朝昼晩2mずつに変更となった。玉数は増えたが量的には減った。とても複雑な心境だった。診察を終え、家へと向かった。家では手足口病で苦しんでいる下の子が居る。半ば焦った感じで家へと向かった。帰宅すると、上の子がかけてきた。しっかり抱きしめお利巧にしていたか聞くと満面の笑みで頷いた。下の子の様子は、それほど酷くなく、微熱がある程度ですんでいるようだ。ほっと胸をなでおろす。食事が既に用意されていたので、夕食を取った。食後、詰まれている漫画が鬱陶しく感じた。ノルマをこなすかのように一冊一気に読んだ。今日はある品物のオークションに参加している。うまくらくさつできるだろうか?とりあえず妥当な値段をつけた。起きて様子を見ていようと思ったが、エネルギーは切れていた。布団に潜り込み眠りの世界に入っていく。ふと目が覚めた。ちょうどオークションが終了したくらいの時刻だった。結果が気になってしかたなかったので起き上がり、PCの電源を入れ、結果をみた。250円差で落札できず・・・落胆の色を隠せず、布団に潜っても眠れなくなってしまった。煙草一箱の差で落札できるなら一日ぐらい禁煙するよ・・・ああ、僕のクジラモデルのG-Shock。いつになったら手に入れられるのやら・・