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2013年01月19日
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カテゴリ:歴史認識
 小松論文は、最後のしめくくりに従軍慰安婦問題は日本一国の問題ではないこと、日本軍国主義が朝鮮半島を支配した一連の歴史の流れの一つであるという「歴史認識」が重要であること、などを主張しています;


おわりに

 日本軍「慰安婦」の問題をめぐっては、2007年に安倍政権のもとで「強制性」が否定されて以降、世界7つの国と地域で非難・謝罪要求決議があげられています。このなかには、米国下院やカナダなど、日本が「同盟国」「友好国」とする国も含まれています。また、韓国の「聯合ニュース」によると、日本軍「慰安婦」にかかわる国連をはじめとする国際機関の報告書は10件にのぼるといいます。(2012年8月29日配信)

 これらは、いずれも日本軍「慰安婦」が過去の問題でもなければ、日本一国にかかわる事件でもないことを物語っています。それにもかかわらず、いまだに「強制性はなかった」などという言説がまことしやかに流される事態は、日本の無知と無恥を世界にさらすようなものと言えましょう。

 最後に指摘しておきたいことは、「慰安婦」の問題をはじめとする歴史的な事件は、それだけで独立して存在しているわけではないということです。朝鮮半島の人びとからみれば、王妃(閔妃)を殺害され(1895年)、国を奪われ(韓国併合、1910年)、名前を奪われ(創氏改名、1939年から)、家族を奪われた(強制連行、同年)などの、日本軍国主義に支配受れた一連の歴史の流れの一つとして「慰安婦」問題が横たわっているのです。先述した竹島問題もこの流れの中にあります。そうした歴史認識こそ、これからの日本の政治指導者に求められているのです。

 「慰安婦」問題を否定しようとする勢力は、日本の加害の責任を真摯(しんし)に見つめることが愛国に反するかのように主張しています。しかし、みずからの誤りを率直に認め、歴史の真実に誠実に向き合ってこそ、深い信頼と共感が寄せられ、結果的に、日本がアジアと世界のなかで確固としたゆるぎない地位を築くことにつながるはずです。これを不動の確信として、論を終えることにします。


月刊「前衛」2012年12月号 「『強制はなかった』という主張で問われるもの」から69~70ページを引用

 アメリカには「ワシントンと桜の木」という逸話があって、正直なことが立派なことで美徳であると教えているわけですが、中国よりはアメリカと仲良くしたいという日本の右翼は、「ワシントンと桜の木」をどのように思っているのでしょうか。歴史学上でも明らかにされ、裁判でも証拠として認定されている史実を、「子孫に不名誉な歴史を引き継がせることはできない」と言って「否定」することが、人間として正しい態度でしょうか。恥の上に、もう一度恥を上塗りしようとしていることに、何故気が付かないのか。安倍晋三氏を始めとする右翼の皆さんの頭脳の構造を疑います。






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最終更新日  2013年01月19日 20時30分18秒
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