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2019年08月16日
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テーマ:ニュース(99732)
カテゴリ:社会問題
当ブログ14日の欄に「不快感で中止 許されない-表現の不自由展」を書いたところ、wolfさんから次のようなコメントをいただきました。


佐原@スタバさんへ

お返事ありがとうございます。
まず前回書き漏らしましたが、私個人としては、憎しみも人間の根源的な感情であり芸術の源泉になりうる以上、美術表現としてヘイトを締め出すべきではないと考える立場であり、公開中止にも反対です。
しかしながら、仮にヘイトが規制の正当な理由となりうるなら、慰安婦像は微妙だけれど、昭和天皇や安倍首相、戦死者に対するものは確実にヘイトと考えます。

で、純粋に疑問なんですが、いったい誰と戦っているんですか?
軍が慰安所の設置運営を推進関与していたことや、そこで働いていた性サービス嬢の存在および意に反して従事していた人が存在することを否定している人はいないと思いますが。

>もう二度と戦争はしないという考えを新たにする
とおっしゃっている以上、公娼制や売春に対する反対ではなく、軍事関連を意識されていると解釈しますが、軍が推進していたこと自体は、公娼制度があった時代のことであり、勤務地と経営者、客層の違いだけかと思います。流石に親に売られたなんてのは昨今はあまり聞きませんが、借金のカタや色悪に騙されて風俗に堕ちたなんてのは現在もよく聞くはなしで、当時無かったはずはなく、とはいえこれも業者の問題で、軍関連と関係なく居ただろうし、やはり慰安婦が何かの象徴となる理由になりません。
このため、慰安婦像が象徴しているものは、国家による強制連行や残虐行為としか考えられませんが、この点に関しては証拠が無く元慰安婦の証言しかない状況で、その証言には荒唐無稽な物も多く、確定した事実といえる状態ではありません。
この点については「ありもしない捏造」という意見を否定できず、「虚構によって日本人の名誉を傷つける」という主張は成り立ちます。

不戦の誓いを新たにするために日本中に立てるならば別のものにすべきです。事実が確定しておらず、論争になっているものを推し進めるのは、あえて平地に乱を起こそうという意図と捉えられ本来の意図から大きく離れるだけで益はない上、事実が想定と違った時には「虚構によって日本人の名誉を傷つけて回った」責任を負う羽目になってしまいます。 (2019年08月15日 00時12分33秒)



このコメントに対する私の返事は、次のとおりです。

>私個人としては、憎しみも人間の根源的な感情であり芸術の源泉になりうる以上、美術表現としてヘイトを締め出すべきではないと考える立場であり、

そういう「立場」はおかしいと思います。
憎しみも人間の根源的な感情であり芸術の源泉というのは、その通りです。しかし、ヘイトはそれとは同じではありません。ヘイトを法律を作ってまで、禁止しなければならない理由があります。それは、2016年に施行された「ヘイトスピーチ対策法」に述べられてますが、「本邦外(日本国外)出身者への差別的意識を助長し又は誘発する目的で公然とその生命、身体、自由、名誉又は財産に危害を加える旨を告知する行為、本邦外出身者を地域社会から排除することを煽動する不当な差別的言動」であるから禁止されなければならないのです。したがって、単なる「憎しみ」をヘイトとする考えは、認識違いであり思考を混乱させる「元」です。


>仮にヘイトが規制の正当な理由となりうるなら、慰安婦像は微妙だけれど、昭和天皇や安倍首相、戦死者に対するものは確実にヘイトと考えます。

それも、ちょっとズレていると思います。
昭和天皇や安倍首相は、第一、本邦外出身者ではありません。また、彼らは権力者の座にあるというポイントも重要です。彼らに向かって「死ね」とか「日本から出て行け」などと言ってみたところで、意味がありません。そのような言動で彼らの生活が変化することなどあり得ないからです。しかし、本邦外出身者にとってヘイトスピーチは生命、財産を直接的に脅かされる危険性に満ちた「実害」です。だから、政府も法律を作って防止する必要があるのです。その一方で、昭和天皇や安倍首相に対して、あなたがヘイトと見間違うような激しい罵声が浴びせられるのは、彼らに対する政治的批判が昂じてのことであって、本来は政治的な批判が「元」なのであり、ヘイトスピーチとはまったく別物であると、こういうことです。


>で、純粋に疑問なんですが、いったい誰と戦っているんですか?

私としては、誰かと戦っているつもりはありませんが、敢えて言えば、憲法を蔑ろにして戦前体制を復活させようとする勢力と戦わなければならないという自覚はあります。憲法にも、第何条だったか、憲法が保障する基本的人権は国民の「不断の努力」によって維持されるというようなことが書いてあったと思いますが、その「不断の努力」です。


>借金のカタや色悪に騙されて風俗に堕ちたなんてのは現在もよく聞くはなしで、当時無かったはずはなく、とはいえこれも業者の問題で、軍関連と関係なく居ただろうし、やはり慰安婦が何かの象徴となる理由になりません。

その認識はちょっと、実態を理解するにはあまりにも「不足」だと思います。当時の日本には公娼制度がありましたが、未成年の女性を「公娼」にすることを禁ずる法律もありました。しかし、軍は公娼として働く女性は多くが梅毒などに感染していたため、兵隊に感染が広がることを避けるために、性的経験のない若い女性を集めたということも判明しています。したがって、慰安婦問題は戦争があったために起きた問題であり、このような悲劇を繰り返さないということは、戦争をしてはいけないということになるわけです。


>このため、慰安婦像が象徴しているものは、国家による強制連行や残虐行為としか考えられませんが、この点に関しては証拠が無く元慰安婦の証言しかない状況で、

それも何か、誤解というか認識不足というものでしょう。こういう基本的なことは既に研究しつくされており、その結果が出版もされており、それらを元に国連からの勧告も出されておりますので、勉強してみるのが良いと思います。


>この点については「ありもしない捏造」という意見を否定できず、「虚構によって日本人の名誉を傷つける」という主張は成り立ちます。

いや、それはもはや成り立ちません。この春、「主戦場」という映画が話題になりましたが、あの映画の中で、藤岡信勝とか加瀬秀明とかが「慰安婦の証言はコロコロ変わる」とか「信用できない」とか、その他様々「慰安婦否定論者」が言いたい放題言った後で、監督は逐一ファクトチェックしていくのですね。で、彼らの発言がことごとく「ファクト」によって否定される。見ていてスッキリする映画でした。


>事実が確定しておらず、論争になっているものを推し進めるのは、あえて平地に乱を起こそうという意図と捉えられ本来の意図から大きく離れるだけで益はない

という認識も間違いです。現在の歴史学会に慰安婦問題に関する論争はありません。吉見義明氏を中心とする学者グループがまとめた研究結果がもはや定説となっており、これを批判したり覆そうとする論文はこの十数年間に皆無です。唯一、慰安婦にされた被害者の人数が確定出来ないだけであって、その他の慰安婦の実態、日本軍と日本政府の法律上の責任など、すべて研究しつくされて、その上で国連の勧告も出ております。

したがって、「平和の少女像」設置は「人権尊重」と「二度と戦争はしない」ことをアピールする運動として極めて有効であると考えます。





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最終更新日  2019年08月16日 01時00分06秒


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