カテゴリ:散文・つれづれ
台風が過ぎ去った 昨夜
寝る前に 窓の外を眺めると 東に流れた雲のあとに くっきりと星空がのぞいていた。 大気中の塵が一掃されて 澄みきった空は ふだんは見えないような 小さな星までよく見える。 思わずサンダルをひっかけて ベランダにでて 嵐の残り香のする風の中 ぼんやりとしばらく 夜空を見上げていた。 我が家のベランダは真南にあり 左右一帯 視界を高く遮る建物もない。 あの赤い星のあるのが さそり座だな。 その隣が きっと射手座。。。 射手座生まれの私だけれど はっきりと 自分の星座が確認できたのは 実は昨夜が初めてだった。 あれが 弓の部分。 あれが 足で・・・・ 確か神話の中では 射手座のケンタウロスは さそりを狙って 弓をひいているんだったな・・・ と 思い出して ちょっと苦笑する。 ダンナは さそり座なのだ。 しん とした闇の中で 手摺りにもたれて 夜空を見上げていると なんだか自分がひとり 世界に取り残されてしまったような気がする。 つと、 星空の中に ひかりの筋が走る。 流れ星だ。 おお!すごいぞ!! と思っていると あ、ここでも あ、またあそこでも と ほんの2,3分の間に 4つ5つ程のながれ星を見た。 ちょっと欲張りになって まだ見れないかと しばらく粘ってみたけれど それ以降はもう 見えなかった。 ながれ星って 不思議だ。 一瞬で消えてしまうのに いつまでも記憶の中で 私たちを支配する。 もう少し 周囲が暗い場所だったら 射手座から 白鳥座にかかる天の川も 見えたかも知れないな。 ながれ星に願ったことは とても現実的なこと。 想い 届きますように。 願い 叶いますように。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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